すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

続・チワワのクーちゃん

2022-12-30 06:06:55 | エッセイ
クーちゃんを妻に紹介する

 今回もチワワのクーちゃんの話をしよう。彼は近所の靴屋さんの看板犬であり、私とは大の仲良しだった。いつも店先のショーウインドウの上にちょこんと座り、町並みを食い入るように観察していた。

 私の妻も大の犬好きで、クーちゃんの話をすると「ぜひ紹介してくれ」という。で、その日は妻に散歩させてもらうつもりで靴屋さんに行った。

 犬のリード(ひも)を借りて準備完了、クーちゃんに妻を紹介すると「こいつの仲間なんだな」とすぐ理解してくれた。

 妻にリードを預けてクーちゃんを引かせた。すると妻の前を行くクーちゃんはことあるごとに妻のほうをクルリと振り返り、「こいつの仲間はちゃんとついてきているかな?」と確認する。そのしぐさがかわいい。

 なかなか頭のいい犬である。

子供たちに囲まれ団子状態に

 2人と1匹で近くの公園へ行くと、5才くらいの子供たちが数人、遊んでいた。クーちゃんを連れて行くと、たちまち「ワッ」と子供たちに取り囲まれた。

 子供たちはクーちゃんの頭をなでたり、足を握ったりと、引っ張りだこだ。

 てっきりその状況をクーちゃんも楽しんでいるものだと思っていたが、彼は「そろそろ勘弁してもらえないか?」という感じで私のほうをちょくちょく見上げる。

 つまり彼にしてみたら自分を子供たちに触らせ、「サービス」していたわけだ。

 人間の大人みたいな犬だな。そう思い、子供たちに「そろそろ行くよ」と言って帰ってきた。

 さあ靴屋さんの店にもどったら、いつもの「マッサ」タイムだ。

 私はクーちゃんの後ろに回り込み、彼の肩から首にかけてを両手で揉んでやる。すると彼はいかにも「いいわぁー」という感じで目をつぶり、次にマッサージしてほしい部位を自分のほうから私に押し付けてくる。いつものパターンだ。

 こうして今日も私とクーちゃんとの時間は過ぎて行った。

 また明日だね、クーちゃん。

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