すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【プレミアリーグ 18/19 第4節】リバプール、ビルドアップに課題も開幕4連勝 〜レスター 1-2 リバプール

2018-09-05 09:03:46 | イングランド・プレミアリーグ
GKアリソンのミスで痛い1失点

 リバプールはどうもボールが落ち着かない。レスターに競り合いにされ、いつものパスワークが見られない。レスターのプレッシングがキツく、ビルドアップもままならない。ポゼッションできない。そんな「ないないづくし」の試合だったが、強引に個の力で押し切った。そこがリバプールの強みである。

 リバプールのフォーメーションはいつもの4-1-2-3。スタメンはGKがブラジル代表のアリソン・ベッカー。最終ラインは右からアーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はアンカーにスタメン復帰したヘンダーソン、右インサイドMFはワイナルドゥム、左インサイドMFはミルナーと変えてきた。3トップは昨季得点王のサラーと偽9番のフィルミーノ、セネガル代表のマネである。

 最初の得点はリバプールだった。試合開始10分だ。左SBロバートソンのマイナスのクロスを、マネが腿でトラップしたあと2タッチ目でゴール左スミに叩き込んだ。マネはパスを受ける直前、前に飛び出すスピードを微妙にタメて角度を作り、マイナスのパスコースを作り出した。あれで決まった。

 さて、これで今日もゴールラッシュか? と思われたが、さにあらず。リバプールのボールになるとレスターは前から積極的にプレスをかけ、自由にさせない。おかげでボールのつなぎに珍しくミスもあり、リバプールは苦し紛れにビルドアップを省略しロングボールを入れたりしている。

 いつもの、アンカーがたくさんボールに触り、SBをフル活用したビルドアップができてないのだ。今日は開幕からずっとアンカーを務めたワイナルドゥムでなく、復帰したヘンダーソンが代っているせいか? それともレスターのプレッシングのせいか? その両方だろう。

 そのためクロップは修正策として後半26分にヘンダーソンを引っ込め、ずっとスタメンだったナビ・ケイタを投入して左インサイドMFとし、アンカーをいつものワイナルドゥムに代えている。

クロップはプランBを用意する必要がある

 そんな厳しい状況だったが、この日の2点目もリバプールだった。前半45分だ。右CKからフィルミーノがあっさりヘッドで決めた。よく見るとフィルミーノは目前で行われた競り合いから抜けてくるボールに対し、すかさずフリーになる動きをしている。カンタンに決めたように見えるが、ここが隠し味だ。

 ところが後半18分には、レスターがラシド・ゲザルのゴールで1-2と追い上げる。この得点シーンは大いに議論を呼ぶだろう。リバプールのGKへのバックパスがそれ、GKアリソンが飛び出したのだがボールを奪われ、センタリングされて失点したのだ。

 足技に自信のあるGKアリソンは、このとき余裕で敵をかわそうとしたのだが失敗した。クリアすればなんでもないのにGKとしてはあり得ないミスだった。

 試合は結局そのままリバプールが押し切ったが、課題の残るゲームだった。第2節で戦ったクリスタル・パレスもこの日のレスター同様リバプールを研究し、プレッシングとSHのポジショニングでリバプールのビルドアップを阻害してきた。それならクロップはプランBを用意する必要がある。さて彼はどう出るのか? 期待して待とう。

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