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ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

籾川谷池

2016-10-04 14:49:43 | 石川県
2016年9月23日 籾川谷池
 
籾川谷池は石川県羽咋郡宝達志水町上田の前田川水系大坪川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1904年(明治37年)に当時の押水町の事業で竣工と記されています。能登半島の付け根西部に位置する宝達志水町一帯では西部沿岸部に開拓可能な平坦地が広がり、明治中期以降の農地開発に合わせかんがい用水源として町営事業により建設されたと推察されます。
現在は押水土地改良区が管理を行っています。
ダム便覧では堤高22メートルと記されていますが、ため池データベースでは堤高13.5メートルにとどまっています。 

ダム下から
池をバイパスする水路から常に放流されており、訪問時は美しい転波列が現れています。

 
下流面はかなり草生しています。
ダム便覧では堤高22メートル、ため池データベースでは13.5メートル。
見た目は15メートル界隈で基礎地盤をどこにするか?で数値は変わるのかと思います。

 
天端もかなり草が繁茂。

 
池をバイパスする大坪川上流からの水路が越流しています。
池とは別の水利権者があるんだと思います。
 
右岸の横越流式洪水吐。

 
アングルを変えて。

 
上流面も草が伸びています。

 
天端から下流を見下ろす
受益農地ははるか下流です。


肉眼では海が見えるのですが、カメラで撮るとこんな感じ。
晴天ならはっきり遠望できるのですが。

 
総貯水容量は13万8000立米。
これでほぼ満水。

 
右岸の斜樋。
 
0903 籾川谷池(0609)
ため池データベース
石川県羽咋郡宝達志水町上田
前田川水系大坪川
22メートル(ため池DB13.5メートル
106メートル(ため池DB120メートル)
138千㎥/138千㎥(ため池DB150千㎥)
押水土地改良区
1904年


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