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ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

川辺ダム

2016-11-08 09:17:08 | 岐阜県
2016年11月3日 川辺ダム
 
川辺ダムは左岸が岐阜県美濃加茂市下米田町東栃井、右岸が賀茂郡川辺町西栃井の一級河川木曽川水系飛騨川にある中部電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
水量豊富で急流が多い飛騨川では大正期より電源開発が本格化し、主として上流部では日本電力(株)、下流部では東邦電力(株)により電源開発がすすめられました。
川辺ダムは1936年(昭和11年)に東邦電力により建設されましたが、完成直後に電力国家管理法を受け日本発送電により接収、戦後の電気事業再編成により中部電力が事業を継承しました。
川辺ダムで取水された水は川辺発電所に送られ最大3万キロワットのダム水路式発電を行います。
 
今回は県道64号を北上して左岸からアプローチしました。
 
ガードが厳しい中部電力ですが、川辺ダムは両岸住民の生活通路として天端が開放されています。
 
ダム湖(飛水湖)
川辺漕艇場として協会公認のボートコースになっています。
 
下流の眺め
右岸発電所側は自然の岩盤を利用して厚めの護岸が施されています。
 
発電所取水口。
 
右岸には舟筏路と魚道があります。
魚道には水は流れておらず機能していないようです。
 
沈砂池と取水ゲート。
 
下流から
12門のローラーゲートが並びます。
第1門だけゲートがグレーです。
今回は第6門が改修中でした。
 
右岸(向かって左)は舟筏路と魚道
魚道には水はなく機能していません。
 
ゲートビアはアーチ型の鉄骨トラスになっています。
同年に竣工した上流の名倉ダムとよく似た構造です。

(追記)
川辺ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1064 川辺ダム(0681)
左岸 岐阜県美濃加茂市下米田町東栃井
右岸 岐阜県加茂郡川辺町西栃井
木曽川水系飛騨川
27メートル
178メートル
11492千㎥/1724千㎥
中部電力(株)
1936年
◎治水協定が締結されたダム


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