ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

湯の沢溜池

2018-07-26 02:55:28 | 秋田県
2018年7月14日 湯の沢溜池
 
湯の沢溜池は秋田県横手市増田町湯野沢の雄物川水系成瀬川右支流湯野沢川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1930年(昭和5年)に秋田県の事業により建設と記されていますが、竣工記念碑等がないためその後の詳細は不明です。
現在は秋田県雄物川筋土地改良区が管理を行っています。
 
秋田県のため池は梅雨明け以降に草刈りが行われるところが多いのですが、ここはすでに草が刈られていました。
 
堤体下右岸に取水設備からの底樋樋門。
 
左岸から下流面。
 
天端は未舗装ですが車両は通れます。
 
右岸の斜樋、奥は洪水吐
溜池の洪水吐としては珍しく練石積みがあり、これは竣工当時のものでしょう。
 
天端から下流の眺め
秋田らしく杉林が続きその先に湯野沢地区の集落があります。
 
総貯水容量39万9000立米。
 
上流面はコンクリートで護岸。
 
貯水池右岸の円形越流式の洪水吐。
 
洪水吐導流部はトンネル式。
 
0351 湯の沢溜池(1334)
ため池コード
秋田県横手市増田町湯野沢
DamMaps
雄物川水系成瀬川支流
21.2メートル
113メートル
399千㎥/399千㎥
秋田県雄物川筋土地改良区
1930年

成瀬ダム

2018-07-26 02:06:50 | 秋田県
2018年7月14日 成瀬ダム(建設工事中)
 
成瀬ダムは秋田県雄勝郡東成瀬村椿川の雄物川水系成瀬川上流部に国交省が建設中の多目的台形CSGダムです。
成瀬川では1973年(昭和48年)に秋田県によりダム建設が計画され1991年(平成3年)に国の直轄事業に移管されました。
民主党政権下で一時事業中止となりますが、2013年(平成25年)に事業継続が決定し本州初の台形CSGダムとして2024年(平成36年)の完成をめどに建設工事中です。
成瀬ダムは国交省直轄の特定多目的ダムで、完成の暁には成瀬川・皆瀬川及び雄物川の洪水調節、不特定利水、約1万ヘクタールの新規灌漑用水の供給、湯沢市・横手市・大仙市への上水道用水の供給、成瀬発電所での最大5800キロワットのダム式水力発電を目的として運用される予定です。 
 
ダム建設現場近くの国道342号沿いに工事展望所があります。
成瀬ダム建設工事の説明板。
 
右手がダム堤体建設予定地、左手は原石採取場。
 
ズームアップ。
 
アングルを替えて。
 
こちらは右岸側の堤体工事箇所。
 
完成すれば堤高114.5メートル、堤頂長755メートルの本州初の台形CSGダムが誕生します。
ダム本体工事はまだ緒についたばかりですが、珍しい台形CSGダムと言うことでこれからも機会があれ建設現場を訪問してみたいと思います。
 
0400 成瀬ダム(1333)
秋田県雄勝郡東成瀬村椿川
雄物川水系成瀬川
FNWP
CSG 
114.5メートル
755メートル
78500千㎥/75000千㎥
国交省東北地方整備局
2027年竣工予定