怖いタクシーの話

夏なので怖い話をします。

韓国に行くようになってかれこれ９年くらいになりますが、今年の４月に初めて韓国で違法タクシーに出会ってしまいました。


ブルースクエアでトンのショーケースが終わったのが21時過ぎ。
次はエムカの収録で、集合時間がデジタルメデイアシティに22時だったんです。
珍しくミョンダンで早い番号をもらうことができて点呼も早いため、少しでも遅れるとアウト。
なので、私とMちゃんはショーケースが終わるとダッシュで、会場前に停まっていた黄色いタクシーに乗りこみました。

DMCまで急いでください！

よく考えたらこの会場、いつもミュージカル観て帰りにタクシーなかなか捕まらないのにタクシーが待機してること自体おかしかったんですけど、
要は私とMちゃんが乗ったタクシーはいわゆる「追っかけタクシー」っていうヤツだったみたいなんです。

トンのステージは終わったのか？と聞かれて、こっちは普通のタクシーだと思ってるから普通に「終わりましたよ」って答えて、
DMCにトンは来るのか？と聞かれて、その日は夜中の収録だったから「来ますよ」と答えて、その時点でドライバーは他の車に連絡とってたんだけど、このドライバーがおかしいって私もMちゃんも全然気づかなかったんですよね。
タクシーは高速をガンガン飛ばして、音楽を大音量でかけて、なんてクレイジーなドライバーなんだとは思ったけど、それでもまだ気づかない私たち。


違法タクシーに乗っていると気づいたときにはもうすぐ目的地。
Mちゃんが途中でメーターがないことに気づいたときには時すでに遅し。

私はドライバーのうしろの座席に座っていたのでドライバーの顔は見えなかったのですが、
Mちゃんは私の隣（＝ドライバーの斜めうしろの席）に座っていたので、顔が見えて、「この人の目、ヤバイ・・」って言うんです＾＾；


とにかく事故らないで・・とひたすら願いながら、目的地に到着。


いくらふっかけられるんだろう！！


と思っていたら、なんと、料金を言ってくれない。
現地にはいろんなグループのファンが収録にすでに並んでいてすごい数の人。

ドライバーは彼女たちを指さし、「あの子らに相場を聞いてこい」。

はぁ！？

みんなただ収録に並んでいるだけで、私たちもただ集合時間だから来ただけなんですけど！
そもそも「追っかけタクシー」って、「前のタクシーを追いかけてください！」とかいうやつじゃないの？
私たち普通の乗客ですし！


「いくら払えばいいのか教えなさいよ！」
「相場を聞いてこい！」


この繰り返しで、何度聞いても料金を言わないアホドライバー。


「Mちゃん、ドア開けて。３万ウォン置いて走るで。」


タクシーのドアは自分で開けられるから２人で車の外に出て、
後部座席に３万ウォンをたたきつけて、「全然足りない！」と怒り叫ぶドライバーを背に猛ダッシュしました。

そしてすでに長蛇の列になっていたNCTのファンの列へ紛れ込みました。
NCTファンの中で明らかに浮いてる私たち（爆）（←ファンの年齢層）


Mちゃん：「車の写真撮っておけば良かったかな。」
私：「あのタイプはそれで大人しくなるか、逆上して殺しに来るかどっちかやな・・」


しばらく潜んでいると、Mちゃんが叫びました。「私たちを探しに来てる！今、目が合ったTT」
なんと、ドライバーが車から降りて私たちを探しに来ていると。

命の危険を感じ、また猛ダッシュ。
大人になってこんなに走ったことはない！ってくらい走りました。

NCTの列を離れ、木の陰で出来る限りの変装（マスクをつけるなど）をして、トンの列へ。
ひとつのグループにつきファンが500～1000人くらいいて、収録は何グループもあってトータルですごい人数だったので、素人目にはどのカタマリがどのグループのファンかわからないので助かりました。
トンの列に並んで、みんなが立ってる中、念のためしゃがんで並び、やっとドライバーを撒くことができました。

おかげで無事収録に入れましたが、やはりブルースクエアから電車で来た人で、せっかく早い番号を持っていたのに電車だと集合時間に間に合わなくてアウトだった人もいた・・。やはりカムバックのスケジュールは過酷です。

それ以降、私たちはタクシーに乗るときはおじいちゃんくらいの運転手さんの白いタクシーに乗るようにしました。
おじいちゃん運転手さんは安全でしたが、耳が遠いのか、せっかく買った「イリー」が役に立たないことが多かったです＾＾；


というわけで、皆さんもタクシーに乗ったら必ずメーターだけは確認してください、という怖いお話を終わります。