夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

お話サイコロ復活!

2008-06-25 09:42:55 | 教室経営
 やっと復活しました「お話サイコロ」。去年も今ごろ作成して活躍しました。あれから内容を考えてバージョンアップしたものができあがるまで,約1年を要しました。昨年度の簡単な内容と違って,今年度は高学年の子どもと考えた内容なので,少し難しいかも。その中でも「自分の1週間」を話すものがあります。子どもたちは「昨日の自分」を思い出すだけで精一杯です。回数をこなして慣れてきた子は少しずつ言えるようになってきました。1日ずつ記憶を遡ることは大人でもあまりやりませんが,この内容で行こうと決めたのには訳があります。以前教室で取り組んだ言語のテストで,子どもたちの半数以上が「短期記憶」の項目で成績が下がっていたのです。今の教育では「暗唱」とか「記憶する」ことはあまり重要視されません。なぜならパソコンや携帯電話などの「記憶するためのツール」が非常に発達して,人は住所も電話番号も覚える必要がなくなったからです。現に,通級児童のほとんどが「自分の住所と電話番号」を言えません。まだ我が子が幼かったころ,NHKの「おかあさんといっしょ」をよく見ておりました。そこでは「なまえ・じゅうしょ・でんわばんごう」という歌が歌われておりました。速水健太郎お兄さんと茂森あゆみお姉さんでしたかね。懐かしいです。でも今のご時世,個人情報保護法とやらがやたらとはびこりすぎて,個人が特定できるものを表に出さない主義なのか,子どもたちにはこの歌のような「自宅の情報を覚える」という常識を持たせなくなってきているのが現状です。同じNHKの「にほんごであそぼ」でも,「暗唱」の大切さを訴えかけていましたね。
 記憶は使わなければ,思い出そうとしなければ,よほど強烈なイメージでない限り消えていってしまいます。「失敗したこと」や「悲しいこと」がいつまでも忘れられないのはそれだけ自分にとって強烈なイメージだからです。それはさておき,学習した内容を記憶しても,思い出して使わなければ成果は上がりません。発音も同じ。だから「自分の1週間」を一日ずつ遡ることはとても大事な「記憶力を高める」訓練の一つとして行っているわけです。
 また,今回のサイコロには「昨日のお母さん」「家族の1週間」という項目を設けました。この二つは,普段自分のことばかり話している通級児童に,自分以外の人に目を向ける機会を与えることが出来る項目です。「お母さん」には叱られた記憶が一番多いと思いますが,時々お母さんの習い事の話をしてくれる子もいます。そんなときは,「よ~く観察しているんだな!」と感心します。それに,その子はきっと,お家でお母さんとよくお話をするんでしょうね。「家族の一週間」でも同じことが言えます。家族を観察して家族と会話している子はいろいろな話が出来ます。このお話サイコロをきっかけに家族の団らんを再確認してみるのも一興です。
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