夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

日々是精進

2010-10-14 10:01:20 | 言語・難聴
 先日仲間内での授業研究会があったので参加してきました。難聴教室で聴覚障害の重度なお子さんを対象にした授業でした。若い先生が子どもに身につけさせてあげたいことが明確で、よく分かる授業でした。惜しむらくは、小さなテレビ画面で斜め上からしか見えない授業だったので、子どもの表情や紙に記入している様子が見えにくかったことが難点でした。古い作りの学校なので、観察室がなかったようです。私は難聴教育に携わったことがありません。つばさ教室には難聴のお子さんもいますし、今までにも4人の聴覚障害のあるお子さんを担当してきました。しかしどのお子さんも補聴器である程度の音が聞こえるとか、発音そのものにはあまり問題が無く、一部の音が聞こえないくらいの比較的軽度なお子さんばかりでした。今回初めて、かなり重度の聴覚障害のあるお子さんの授業を拝見させていただきました。自分ならどうするだろう?と考えながら観ていましたが、なかなか想像がつきません。ただ、今取り組みに関わらせていただいている教育課程編纂の仕事をしながら、いろいろな資料を見る機会があるのですが、我々の関わっている「言語・難聴」教育の世界はとても奥が深いということを痛感させられます。いろいろな悩みを抱えた子どもたちに対してどんな関わり方をするのかは担当者によってそれぞれですが、一つ共通していることは、「通級指導教室のあり方」です。やって来る子どもたちはみな、各在籍学級でのコミュニケーションに何らかの躓きがある場合が多いです。通級教室はその子たちの心のよりどころとなる場所であり、また他の人々とのコミュニケーション技術を学べる場所でなければならないと思うのです。それを考えると、まだまだ自分は経験に物足りなさを感じます。臨床経験が少ないといえば堅苦しいですが、もっと勉強しなければということを痛感したのでした。自分にはまだ知らないことがたくさんある。そう思えただけでも、今回の授業研究に参加した意義がありました。そして、教育課程の編纂の仕事も、この分野の仕事を専門家として見つめ直す良い機会になりました。日々是精進です。
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