夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

名刺遊び

2007-05-17 16:14:12 | 教室経営
昨日のことです。1年生の大群が校内をうろついておりました。首から探検バッグをぶら下げて,鉛筆と記入用紙となにやらたくさんのカードを持っています。朝の打ち合わせで聞いた「あくしゅけん」というやつだな?すると案の定,目の前を通り過ぎようとする「でっかいおじさん」に群がってくる一部集団。その第一声「あんただれ?」一瞬ガクッとするも焦らず余裕の構えで答える私。「大人に向かって使う言葉遣いじゃないな。そんな悪い言葉遣いの人には教えてあげません!」「ごめんなさい,あなたはだれですか?」「つばさ教室の夢野翼です!」「えっ!つばさ教室!一遍入ってみたかったんだ!入ってもいいですか?」「はい,どうぞ!」てな訳で,ぞろぞろと小さな集団が立て続けにやってきました。本来の使命であるはずの「探検」などコロッと忘れて遊び始める始末。またもや私が質問。「君たちは何しに来たの?」「遊びに来たの。」「ここは勉強や訓練をするところですから,遊びに来た人はお引き取りください。(といっても普段はいっぱい遊んでいるけど)」「あくしゅしてください」「サインしてください」「じゃんけんしてください」と私を取り囲む小集団が一斉にカードを差し出す。それぞれのカードには名刺のように学年,組,名前,一言 が書いてある。結局みんなと握手,サイン,じゃんけんをして部屋の説明をして送り出したが,このときもらったカードがあまりにもかわいらしかったのと,カードの一つ一つに書き込まれた一言がかわいかったので,おじさんも年甲斐もなく子どもたちにお返しのカードを作ることにしたのでした。ちょうど子ども向け名刺ができあがろうとしたところへ,次の時間の通級児童がやってきました。私のカードを見たとたん,「この辺が白い部分が多いから,線を書いたり星を描いたりして飾ったら?」とアドバイス。う~ん言われてみれば確かに大人向けの名刺とそうかわらん。これはかわいくない。そのアドバイスに従って作り直すことに。この瞬間,指導者と生徒が入れ替わっておりました。考えてみれば,四月初めのころってコンピュータ室で名刺作りをする学級が多い。つばさの子たちもやったと言っていた。みんなに自分のことを知ってもらう活動として名刺遊びはいいかもしれない。そう思った私はアドバイスをくれた通級児Uちゃんに「Uちゃんのも作ってみんなに配ろうよ!学級のみんなとつばさのみんなに,職員室にも配ればいいよ!」するとUちゃん,「恥ずかしいし,だれももらってくれないからいい。」この言葉に『自信のなさ』を感じたので,まずは名刺を渡すことよりも,作りたくなるような名刺を作ってみせることの方が先かな?と考え,アドバイス通りの飾り罫線や星マーク,しかも男の子用には青と水色で彩り,女の子用にはピンクと赤で彩色,しかも星ではなくハートマーク!想像してください。私のいつものつばさ君のイラストの周りにハートがたくさん!大人にとっては不気味でしょ!でも子どもの思考回路は違います。このあとUちゃんと一緒に一年生の教室へ子ども名刺を届けに行ったのですが,喜ばなかった子どもは一人もいなかったんですよ。素直でかわいいじゃないですか!一年生は!喜ぶ様子を見てUちゃんは安心したのでしょうか,少し作ってみようかな?という気持ちに傾きつつありますが,次回通級時にはどんな気持ちになっているやら。
 みんなどこかで『自分のことをもっと見てほしい』『みんなに認められたい』『声を掛けてほしい』という気持ちがあります。それが学級で,だったり,家庭で,だったり,その気持ちの表し方も場所も様々です。ついついそれが反抗という形になって表れる子,甘えという形で現れる子,親には全くその姿を見せない子,担任には全く見せない子,いろいろな子どもの反応があります。今回のUちゃんの場合は通級で本音を見せてくれるので,私がこのようにパイプ役になることも可能ですが,中にはマジックミラーの向こう側を気にしてあまり本心を出さない子もいます。その表情こそが本心なので私には手に取るように分かりますが,子どもがどこかで素をさらけ出すことが出来るよう,大人が連携して子どもを見守りたいものですね。
 楽しい名刺を作るぞ!!
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