夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

子ども達からの質問

2013-10-17 18:23:43 | 教室経営
 先日、4年生のひとクラスから要請があって、点字の学習をした子ども達に「視覚障害」に関する話をして欲しいというので、教室に招き入れて視覚と聴覚の障害について話をした。5年生になると本校では理解啓発授業と称して、言語障害通級指導教室についてを詳しく話す。前任校ではこのついでに視覚と聴覚についても話をしてきたが、反省点として、子ども達が「視覚障害・聴覚障害」の子ども達のための教室であると勘違いする子が見受けられたので、本校ではその反省を活かし、言語障害に特化した啓発活動をしている。そこへ、今回このようなチャンスを得られたので、別口で話せばきっと間違えることはないだろうと、視覚障害と聴覚障害についての概要を話すことにした。しかし、いざこれだけを話そうと思うと難しいものだ。つい余分なことも話したくなってしまう。時間が足らないと焦りながら、体験を交えた視覚・聴覚の障害体験に関する話を終えた。
 翌日、担任の先生は子ども達に作文を書かせた。私の話を聞いてどう思ったか、感想や分かったことが書かれている。中には自分の家族の障害について書いてくる子どももいる。4年生という発達段階にはまだ難しい分野ではあるが、朧気に、内容を把握してくれたようなので、安心した。一つ一つに返事を書こうと思って読んでいたら、かなりたくさんの子どもが質問を書いている。その殆どが「何故、私は言語障害教室の先生をやっているのか?担任の先生のように、学年の先生にならなかったのか?どんなことを教えているのか?」の3点だった。どんなことを教えているかは、来年話すことになっているから良いとして、何故言語の先生なのか、何故通常の学級担任じゃないのか、これが子ども達にとって最大の疑問だったようだ。視覚・聴覚の話は理解できたのだろうか?不安だ…。
 こだまの子ども達のために、こだまの子ども達の保護者の皆さんのために、そして今まで担当してきたつばさやにじ組の子ども達・保護者達のために、この教室の先生になったのです。障害に悩む親子の支えになるために、この道を選んだのです。通常の学級の世界にはたくさんの先生方がいる。だからそっちは任せていいと思う。ことばの教室は8教室しかない。つまりそこで働く先生も名古屋には8人しかいない。400もの義務教育諸学校がある名古屋に、8人しかいない。まさに「一隅を照らす」存在。我が師・皇學館大学名誉教授:宗林正人先生が私に教え諭されたこの言葉に感銘を受けて、ことばの教室の先生であり続ける道を選んだのは17年前。残る教員人生を、このままことばの教室で過ごさせていただけるかどうかは分からないが、最後の時まで精一杯努めさせていただければと思います。頑張るぞ!!
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