夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

皆既月食がつなぐ人の輪

2011-12-13 00:21:09 | Weblog
 土曜日に起こった皆既月食は御覧になりましたか?夜11時頃外へ出たらほとんど一面が曇り。これは無理かと諦めたら、しばらくすると雲がみるみるうちに切れて行くではないですか!ちょうど皆既になる直前に完全に晴れ上がった空。私は運がいい!とカメラと三脚を持ち出して写真撮影に入りました。珍しくカミさんが一緒に見るというので写真を撮りながら説明している内に皆既になり月が赤く染まりました。そこで、せっかくの機会だからと天体望遠鏡を持ち出して天頂の月へ照準を合わせました。二人で覗いていると、一台のタクシーがすごい勢いで寄ってきて止まり、中から車を放棄して運転手さんが駆け寄って来るではないですか!もちろん知らない人。よほど天文ファンだったのでしょう。是非望遠鏡を見せて欲しいと頼んできます。もちろん遠慮なく見てくださいと照準を合わせ直してレンズいっぱいに大きく広がった赤い月を見せてあげたら、運転手さんは大喜び!さんざんお礼を言って、職務に戻っていきました。カミさんと顔を見合わせて「よほど好きなんだねぇ」と笑って見送っていました。すると、今度は通りすがりのカップルがいかにも見せて欲しそうに「見えますか?」と問いかけてくる。「見ますか?」と誘うと女性の方が積極的に「ほんとにいいんですか?」と喜んで望遠鏡をのぞき込む。宇宙とか天体とかは男性の世界だと思っていましたが、それはSF映画を見て育った私世代の男性のみに適用される言葉なのかもしれない。このカップルに見せ終わったあとも合計3組のカップルが通りすがりに見せて欲しいと寄ってくる。そのうちの一人は車で通りがかって天体望遠鏡が視界に入った瞬間、彼氏に車を止めさせて、一人で降りてきて見せてくれという。そのあと申し訳なさそうに車から降りてきてどうでも良さそうに望遠鏡を見ていく彼氏。この彼氏も彼女といい仲になりたいのならもう少し彼女の好みをリサーチしておけばいいのに…。思わず下世話なことを考えるおじさん…。知る限りのうんちくを語るおじさん。目が輝き、一生懸命に聞き入る彼女と、対照的に「早く行こうぜ!」と言わんばかりの顔をしている彼氏。対比がおもしろい。
 まだ話は続く。月食がまもなく終わろうとしていたので、明るすぎる月を見ることをやめて、40度くらいの仰角まで下がった木星に照準を合わせてガリレオ衛星を見ることに。するとタイミングを見計らったかのように女性がリードしながら男性と共に近づいてくる。先ほどのカップルと雰囲気は似ている。「月食綺麗でしたね!!」と目を見張る女性。「綺麗だったねぇ!もう終わるから今度は木星に向けてみたけど、ガリレオ衛星も見えますけど見てみますか?」と誘うおじさん。大喜びの女性。今夜のナンパは百発百中である。相方の男性は眼鏡が邪魔で見えないといっているが、モータードライブを装着していなかったので手動で軸を回さなければならない。レンズの範囲から抜けてしまっていただけなのだ。合わせ直して見せてやるとようやく見えたという彼氏。彼女の方はガリレオ衛星にも気がついたようで、というより、衛星や大赤斑などの言葉を知っているところから察するに結構な宇宙オタクか?喜んで帰って行くカップルに、「いいことをしたのか、お邪魔をしたのかわからん?」という不思議な気持ちになってしまった。1眼レフで撮った写真も良かったけど、望遠鏡のレンズ越しに携帯で撮った写真の数々が意外と良かった。携帯電話のカメラごときでは普通はこんな風に撮れないでしょう。木星の縞模様は高倍率のバローレンズでは撮影に向かないので低倍率で我慢するとして、結構しっかり撮れました。子どもたちにも見せてやらなければ。月食一つでこんなにもたくさんの見知らぬ人とお近づきになれた夜でした。バニラムードの女の子たちともツイッターで会話できましたし、良いことずくめの晩でした。
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