今日は三連休(うちの職場は四連休)の最終日。この連休中、我らが剣道部の「小さな大女優」ことHちゃんが、夏休み以降からずっと稽古に励んでいた演劇の舞台公演があった。3度目のご招待ということで、今回はダブルキャストで妹が「妹役」で出演する日に合わせるために、千秋楽を選んだ。千秋楽は学校の学芸会でも最終日の最後の公演が一番盛り上がるように、役者たちにとっても、最後の舞台になるので思い入れが違う。意外とハプニングもあるものだ。今回はハプニングこそなかったが、千秋楽の記念に、役者たちと一緒に舞台側から写真を撮っていた。しかも、カメラが用意されるまで、観客にも写真撮影が許可されたのだ。珍しいカーテンコールである。しかし、座長が名古屋城の『おもてなし武将隊』の役者さんなのだそうだ。そりゃぁサービス精神旺盛にもなるわな。気持ちのいい役者さんだ。
今回は戦国時代の話で、我らが大女優の役柄は主人公の娘役。つまり戦国時代のお姫様だ。実在の人物だ。徳川家康の孫に当たる。切腹させられた長男・信康の子だ。演じる前から、珍しく親御さんは「ほんのちょっとしか出ませんよ」と残念そうに言っていた。確かに、出番は最初と最後の全員での歌(ミュージカルである)と、信康が浮気する(間者の白拍子に惚れる)直前の場面での「親子団らん」の場面。天真爛漫なお姫様の演技、Hちゃんにはぴったりである。
学芸会も見ていて思ったことだが、Hちゃんは主役級に光る演技ができる。明るく快活で、何と言っても美少女だ。これだけ華のある子は主役になるべくして生まれてきたのだろう。しかしながら今回の話は戦国時代を生きた大名の話。姫は主役じゃない。学芸会で演じた主役とは比べものにならないほどの出番の少なさだ。親御さんが残念に思うのも無理はない。本人も確かに学芸会の主役の方が演じていて楽しそうだった。だが、彼女はプロの子役女優。仕事に私情は挟まないし、その役柄に文句は言わない。どんな小さな役であっても、それが元でファンが増えるかも知れない。大きな会社のプロデューサーが見ているかも知れない。役を掴んだ自分の影には、役にありつけなかった別の女優がいるはずだ。そういった人たちのことを考えれば、小さな役にも全力を尽くすべきだということを、彼女は分かっている。心まで既に大女優なのだ。そんな肝の据わった大女優、演技中はもちろんだが、カーテンコールの時も観客を送り出す時も、笑顔を絶やすことはない。先日の剣道級審査でも諦めることなく最後まで頑張った。彼女の良いところは「常に前向き」なのだ。そんな子を剣道部で指導することができるなんて、指導者冥利に尽きる。殺陣の足さばきが「剣道ですね?」と殺陣師に笑われたらしいが、それは今回バッチリ「歩み足」に矯正されていた。やればできる子なのだ。あと3ヶ月、しっかり鍛えて春季大会に出場させてあげたいところだ。
今回は戦国時代の話で、我らが大女優の役柄は主人公の娘役。つまり戦国時代のお姫様だ。実在の人物だ。徳川家康の孫に当たる。切腹させられた長男・信康の子だ。演じる前から、珍しく親御さんは「ほんのちょっとしか出ませんよ」と残念そうに言っていた。確かに、出番は最初と最後の全員での歌(ミュージカルである)と、信康が浮気する(間者の白拍子に惚れる)直前の場面での「親子団らん」の場面。天真爛漫なお姫様の演技、Hちゃんにはぴったりである。
学芸会も見ていて思ったことだが、Hちゃんは主役級に光る演技ができる。明るく快活で、何と言っても美少女だ。これだけ華のある子は主役になるべくして生まれてきたのだろう。しかしながら今回の話は戦国時代を生きた大名の話。姫は主役じゃない。学芸会で演じた主役とは比べものにならないほどの出番の少なさだ。親御さんが残念に思うのも無理はない。本人も確かに学芸会の主役の方が演じていて楽しそうだった。だが、彼女はプロの子役女優。仕事に私情は挟まないし、その役柄に文句は言わない。どんな小さな役であっても、それが元でファンが増えるかも知れない。大きな会社のプロデューサーが見ているかも知れない。役を掴んだ自分の影には、役にありつけなかった別の女優がいるはずだ。そういった人たちのことを考えれば、小さな役にも全力を尽くすべきだということを、彼女は分かっている。心まで既に大女優なのだ。そんな肝の据わった大女優、演技中はもちろんだが、カーテンコールの時も観客を送り出す時も、笑顔を絶やすことはない。先日の剣道級審査でも諦めることなく最後まで頑張った。彼女の良いところは「常に前向き」なのだ。そんな子を剣道部で指導することができるなんて、指導者冥利に尽きる。殺陣の足さばきが「剣道ですね?」と殺陣師に笑われたらしいが、それは今回バッチリ「歩み足」に矯正されていた。やればできる子なのだ。あと3ヶ月、しっかり鍛えて春季大会に出場させてあげたいところだ。