夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

このままでいいのか!?

2015-01-20 17:56:41 | 教育・躾全般
 年が明けて、通級児童たちと冬休み中のことについて会話をしました。「クリスマスプレゼントは何をもらったの?」「お年玉はちゃんと貯金するんだよ!」そんな話をしている毎日ですが、最近の子どもたちの懐事情は大変豊かなようで、「クリスマスプレゼントはスマホだった!」とか「お年玉は10万円貯まった!」とかいう子どもたちも複数見られます。携帯電話を持つ小学生が増えているのはここ数年の問題となっているわけですが、私は携帯にしても、スマホにしても、与えていけないとは思っていない。親も携帯がなくては生きていけない!というほど依存する世代が大多数となった昨今、子どもに持たせるのは当たり前の必需品となりつつあるでしょう。でも、親は責任を持ってその正しい使い道を子どもに教えているのでしょうか?大人になってからインターネットに出会い、使いこなすようになった我々は、善悪の判断もつくだろうし、何より、仮想と現実の区別をつけることができるでしょう。それまでのアナログな時代からの技術革新を肌で感じて見届けてきたから。しかし、人の親になってみて、まだろくに善悪の判断もつかない子どもに、当たり前のように携帯やらスマホやらを与えているのはいかがなものか…。それを与えることで、どんな影響が待っているのか想像さえしなかったのだろうか。うちにも高校生になった息子がいる。初めてのスマホで嬉しくて仕方がないらしい。夜遅くまでLINEで連絡を取り合っている。肝心な親からの連絡には返事もよこさない。休みの日は日がな一日オンラインゲームで時間をつぶす。私自身、我が子の堕落ぶりを見ていると偉そうなことは言えませんが、周りが小学生で携帯を持ち、ネットのSNSで悪口を書かれただの、仲間はずれにされただの、ゲームの課金を知らずに使い込んで請求書が10万円単位でやってきただの、挙げればきりがないくらいのトラブルを聞いてきました。だから、買い与えるときにいろいろな制約をつけて持たせました。ネット上の危険から子どもを守るのは、親のつとめだと思います。しかし、今の子どもたちはかなり低学年であっても、平気でスマホを持ち歩き、オンラインゲームが遊び道具と化している現実が…。彼らは親からどんなネチケットを学んだのだろう…。学校でも平気で人と喧嘩し、現実と仮想が生活の中で区別もつかない状態の子どもの何と多いことか!
 数年前に小学校で起こった同級生の殺人事件でも、被害者の子に対して「あの子は何も悪いことをしていないんだからきっと生き返る!」と思い込んでいた子どもがクラスの半分以上だったと聞いて担任が愕然としたという記事を読んだことがある。ゲームの中では、自分の操作する主人公は何度でも生き返る。ゲームそのものをやめてしまわない限り、リセットしたり、コンティニューモードで蘇ったりする。でもそれはゲームの中だけ。爆弾で相手を吹き飛ばすゲームをしても自分は死なないが、現実の世界では爆弾が目の前で爆発すれば、当然自分も巻き添えを食うことがほとんど。マンガやアニメのようにヘアスタイルがアフロヘアになったり顔が真っ黒になるだけでは終わらない。それを利用したテロが横行する中、子どもたちにその恐ろしさも伝えた方が良いのではないだろうか。そう思うのは硬すぎるのだろうか。マンガだから、アニメだから、ゲームだからいいじゃないか!という人もいるだろうが、分別のあるものが楽しむのと、何も知らない幼い子どもが楽しむのとでは訳が違う。現実、子どもたちの中には戦闘ゲームの中に出てくる「織田信長」と「伊弉諾尊」が同じ戦場で戦う美少年だと思って譲らない子もいる。まさに仮想と現実の区別がついていない。それだけでなく、歪んだ知識や歴史認識をゲームによって植え付けられている。今後この子たちの誤った認識にどのようにメスを入れていくのか、周りの大人たちに問いかけたい。公立学校では「ゲームの指導」などしないのだから。
コメント
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