<再開>
今回は、奈良・宮山古墳出土埴輪を紹介する。奈良盆地の南西部という土地柄と副葬品の内容から葛城の王の墳墓と云われている。
(衝角付冑・盾形埴輪:宮山古墳)
(靫形埴輪・ゆぎかたはにわ:宮山古墳)
靫形埴輪の下方の区画は直弧文で装飾されている。直弧文も辟邪文であろう。
5世紀前半の葛城の王と云えば、葛城 襲津彦(かずらき の そつひこ)が思い浮かぶ。襲津彦は4世紀末から5世紀前半頃と推定される。日本書紀によれば、武内宿禰の子で葛城氏の祖とされ、17代・履中天皇、18代・反正天皇、19代・允恭天皇の外祖父とされている。道理で葛城の王の権力を誇示するような、大型埴輪が並んでいた。それなりの迫力である。
<続く>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます