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講演会『農耕社会成立期の日韓における磨製石剣文化』

2020-12-20 08:10:59 | 古代と中世

昨12月19日(土)は、荒神谷博物館・学習室にて島根大学法文学部准教授の平群達也氏の首記講演会が開催されたので、事前予約の後行ってみた。会場は広いとは云えず、座席間隔も1m程度で狭く、まさに密状態である。出雲でもクラスター発生、残念ながら聴講はあきらめ資料のみ頂いて帰宅した。

講演を聴講しておらず、配付資料からの推測で恐縮だが、出雲市・原山遺跡からも磨製石剣が出土している。

朝鮮半島の支石墓の副葬品として磨製石剣が埋納されていると云う。やはり権力を持つ人の副葬品であったと記されている。日本列島では北部九州に出土例が多く、その東端が出雲・原山遺跡と讃岐のようである。

結局、朝鮮半島から青銅器文化の流入と稲作・農耕社会の形成・展開過程と連動しているようだ。

この磨製石剣は遼東半島や現在の平壌付近からも多々出土しているとのこと。稲作と共に流入したとあるが、稲作の北回りルートには多少疑問を感じている。朝鮮半島の北から南へ磨製石剣文化が移動し、その南朝鮮で磨製石剣と稲作が出会い、それが原山遺跡へ伝播したと解釈したい。

<了>

 


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