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タイの未踏古窯址

2018-06-23 07:45:46 | 窯址・タイ

北タイの古陶磁や窯址に興味を抱き二十数年が経過した。その興味は広がり、窯址を実見したいとの思いは、北タイのみならずタイ全土に拡大した。数年前にはイサーン・ブリラムのクメール陶の窯址へも行ってみた。残るは下の4箇所である。

メーホンソン県クンユアム近郊に中世の窯址が存在するようだが、詳細不明である。クンユアムと云えば、ラワ族の大規模集落もある。しかし窯址の情報が集まらない限り行くあてもない。

ランパーン窯の所在地は、ランパーン出身のタイ人知人が探し当ててくれたが、鬱蒼としており山刀(刃渡りが長く、刃幅が広い)や長靴等の事前準備が必要である。しかも窯址の原形は留めていないようだ。

 従って行ってみても、残骸を見るだけで終わりそうなので、行くことを躊躇している。

次はメコンに流れ込むソンクラーム川流域窯である。これは比較的情報があり、アッカド・アムヌアイ地区のバン・パエンとバン・タレー周辺のようで、アッカド・アムヌアイ文化センターに周辺から出土した陶磁器片が展示されているという。

これは行くのに大変だ。チェンマイからナコーンパノムへの行き方を知らない。このソンクラーム川流域窯について記した文献によると、原形を留める窯址は存在しないという。従って将来共に行ってみることはないであろう。

最後はメナム・ノイ窯である。ここは是非行ってみたい窯址で、シーサッチャナーライやブリラム諸窯との関連を探ってみたい。

 ・・・ということで、過日訪問してみた。窯址の隣にはワット・プラプランなるクメール様式の仏塔(プラーン)をもつ寺院が存在する。当該寺院はアユタヤ朝の初期段階に建立されたという。何やらクメール族やモン(MON)族の匂いがする。このメナム・ノイ古窯址については、別途記事にする予定である。

従って残るのは3箇所の古窯址となるが、この3箇所は上述の理由で訪れることはないと思われる。

<了>

 


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