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石見銀山展・#2

2017-07-28 07:20:08 | 石見国

今回は石見銀山資料館が会場の展示物について紹介する。会場は徳川幕府直轄の代官所跡である。

 

展示内容は、

〇第5章 鉱山王国

〇第6章 外国船の来航

〇第7章 和洋混交

〇第8章 徳川の平和ー大江戸博覧会ー

で構成されている。

第5章は、石見銀山の銀鉱石や絵巻、測量器具の展示で、その測量精度は現代のそれに引けを取らないと云う。

第6章の展示は、そのほとんどが平戸・松浦史料博物館の蔵品展示である。今回の展示には出品されていなかったが、下の暹羅船図が名高い。

下の帆船模型も今回の展示には無いが、松浦資料博物館に展示されている交易船模型である。1550年、平戸に初めてポルトガル船が入港した。合わせてザビエルが上陸したのである。

オランダ船の来航とともに、下のデルフト焼きももたらされた。これと同じものが今回展示されているが、これは松浦史料博物館で撮影したものである。

デルフト陶器の画題は受胎告知で、天使ガブリエル(左)が聖母マリア(右)にイエスを身ごもることを告げる場面が描かれている。このような文物が銀の交易と共に将来されたのである。

第7章は、西洋から伝来した測量具の和製や、望遠鏡の和製、更には解体新書の展示。新井白石は銀の輸出が過度であると批判している。・・・この指摘はするどく、日本の富が年ごとに失われることになった。

第8章は、モノつくりの原点は江戸にあるとしてエレキテル、望遠鏡、顕微鏡、空気砲、和時計などが展示されていた。

当該会場の直近に豪商・熊谷家住宅がある。外面だけでもよいので、当該展覧会のあとに寄ってみられることをお薦めする。

 

                             <了>

 

 


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