世界の街角

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京都風俗博物館

2021-11-04 08:46:13 | 博物館・京都府

過日、中国に朝貢した古代の倭国使の人形が展示されているとのことで、京都・風俗博物館に出かけてみた。

そこには、古代の倭国遣使の人形が展示されているとのこと。具体的に云えば、梁時代の職貢図(しょっこうず)に描かれてる倭国使を人形にしたものだと云う。その職貢図は現存最古のものとされている。原作者は蕭繹(しょうえき、508~554年)と云われているが、原本は存在せず1077年宋代の模写である。そこに描かれている倭国使は裸足である。ほんまかいなと感じなくもない。何となれば邪馬台国の時代には木製の沓(くつ)が既に存在しており、弥生遺跡から遺物が出土している。いずれにしても一目見てみたい。

ところが、入館して見渡すがどこにも倭国使の人形はない。スタップに尋ねると数年前に撤去したよし。展示してあるのは平安貴族の人形とジオラマであった。

聖徳太子以降の歴史については、戦国時代と幕末以外には興味を持たないので、平安の雅な世界は早々に引き上げた。

<了>