世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

バンコク国立博物館 #1

2015-02-23 10:05:39 | 博物館・タイ
 バンコク滞在中に国立博物館を見学した。場所は王宮、エメラルド寺院が立ち並ぶ一角で、タマサート大学の隣である。

 正門を入って左側がチケット売り場、入館料は外国人で200B、タイ人は半額。この2重価格は随分少なくなったが、ここではまだ健在である。
 順路に従って、先ずあらわれたのが、ラームカムヘーン王の碑文である。スコータイではなく、ここバンコク国博に展示してある。推測だが多分タイ王国の国宝1号であろう。


 はっきり云って国博のタイ陶磁の展示は貧弱に見える。先に紹介したバンコク保険会社博物館、Southeast Asian Ceramics Museum等の私設博物館の展示に優品が多く、かつ充実しているからである。下の写真は所謂MON陶で、白化粧が乾燥しないうちに、文様を掻き落とししたものである。よく見かける文様である。

 次はカロンの盤である。見込みには4弁の花文様でカベットには花弁が取りまいている。注目すべきは、見込みに厚くかかった釉薬で、きれいな透明感の強い青磁釉である。これほど透明感のある青磁釉は、シーサッチャナラーイの盤でもあまり見ない。

 あまり紹介する陶磁はないが、次回はサンカンペーン陶磁を紹介する。