このような時効があるのか、ないのか? 数年前、インターネット・オークションにナーン窯の鉄絵象文盤が出品されていた。
一見して後絵の盤と思われ、器胎はサンカンペーンの所謂<犬の餌鉢>である。これに象文様の後絵を施したものと思われる。
出品者のコメントを記載しておく。少々長文だがお許し願いたい。「この作品はオムコイ出土のサンカンペーンの作品として、長年コレクションして来ましたが機会があり、再度譲り受けたコレクターに聞くと当時は、オムコイ出土としてお譲りしたが、実はナーンの高貴な寺院から発見されたもので高台に朱が塗られて、作品は王宮向けであり、王宮から寺院に奉納されたものであろうとの見解でした。
私もこの話を聞き再度ナーン窯を調査しました。35年前には窯址は整備されておらず、村長さんが破片が散乱する窯址を案内頂き破片も採取してきました。
今ではバン・ボスアック村に窯址博物館が国立と個人で2つの博物館ができており、この写真を見せて鑑定頂くと、この作品はこの窯で13-14世紀に焼成されたランナー・アートの作品であるとの鑑定でした。そして市内にあるナーン博物館の意見を聞くと象図はナーンの象徴であり、世界で唯一の黒象牙が、この博物館に展示されており、写真で鑑定頂くと同じ破片があり、高台に赤い朱が施された作品の類似の作品がある事で、ここではナーン窯として出品させて頂きますが、タイ北部窯はランナータイ以前にも古い窯址も発見されており幻の窯として今後の研究を待ちたい」・・・とのコメントである。
1.個人の品、しかも写真で国立博物館の職員が鑑定するなどあり得ない
2.ナーンの高貴な寺院のコレクションが個人に譲られることなどあり得ない
出品の写真を見ると、貫入が見られない。土銹痕もない。伝世品なら土銹痕がないのは理解できるが、500-600年の時代錆はみられず、昨日焼きあがった姿である。また鉄絵の象がリアルすぎて本当?との印象である。また象の印花文は見るが、鉄絵文様はタイ北部窯の盤で見た覚えがない。
このような?の品を出品するのは、如何なものであろうか。出品後数年が経過したので、そろそろ時効であろうか?時が経過したので記事にしてみた。
一見して後絵の盤と思われ、器胎はサンカンペーンの所謂<犬の餌鉢>である。これに象文様の後絵を施したものと思われる。
出品者のコメントを記載しておく。少々長文だがお許し願いたい。「この作品はオムコイ出土のサンカンペーンの作品として、長年コレクションして来ましたが機会があり、再度譲り受けたコレクターに聞くと当時は、オムコイ出土としてお譲りしたが、実はナーンの高貴な寺院から発見されたもので高台に朱が塗られて、作品は王宮向けであり、王宮から寺院に奉納されたものであろうとの見解でした。
私もこの話を聞き再度ナーン窯を調査しました。35年前には窯址は整備されておらず、村長さんが破片が散乱する窯址を案内頂き破片も採取してきました。
今ではバン・ボスアック村に窯址博物館が国立と個人で2つの博物館ができており、この写真を見せて鑑定頂くと、この作品はこの窯で13-14世紀に焼成されたランナー・アートの作品であるとの鑑定でした。そして市内にあるナーン博物館の意見を聞くと象図はナーンの象徴であり、世界で唯一の黒象牙が、この博物館に展示されており、写真で鑑定頂くと同じ破片があり、高台に赤い朱が施された作品の類似の作品がある事で、ここではナーン窯として出品させて頂きますが、タイ北部窯はランナータイ以前にも古い窯址も発見されており幻の窯として今後の研究を待ちたい」・・・とのコメントである。
1.個人の品、しかも写真で国立博物館の職員が鑑定するなどあり得ない
2.ナーンの高貴な寺院のコレクションが個人に譲られることなどあり得ない
出品の写真を見ると、貫入が見られない。土銹痕もない。伝世品なら土銹痕がないのは理解できるが、500-600年の時代錆はみられず、昨日焼きあがった姿である。また鉄絵の象がリアルすぎて本当?との印象である。また象の印花文は見るが、鉄絵文様はタイ北部窯の盤で見た覚えがない。
このような?の品を出品するのは、如何なものであろうか。出品後数年が経過したので、そろそろ時効であろうか?時が経過したので記事にしてみた。