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世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

鳥取・湯梨浜町羽合歴史民族資料館(2)

2019-11-22 07:56:36 | 博物館・鳥取県

<続き>

多くの蓋(きぬがさ)形埴輪が出土しており、それなりの勢力を誇る首長が存在していたであろう。

武具に関する埴輪も展示されている。先ずは鞆で矢を射るときの命中度を向上させるためのものである。

盾形埴輪や甲冑埴輪も展示されている。200棟以上の建物跡が出土しており、それなりの武装集団が存在した証か?

 

円筒埴輪ではなく、朝顔形埴輪が古墳に並んでいたことになる。地域性の違いを知ることができる。

火焔状の棟飾りである。棟の上に鳥が止まる家形埴輪が存在するが、火焔の棟飾りは初見である。どのような意味を持っているのか?

家型埴輪は、いずれも千木が載り土間式である。屋根は入母屋・寄棟・切妻の各式をみる。一方、弥生期の竪穴住居から古墳時代に土間式に変化したことを物語っているであろう。高床式住居の埴輪を見ないのは、作られなかったと考えるより、冬季の寒さが半端ではない山陰の住居として、存在しなかったと考えたい。

 

<続く>