先に紹介したように6月26日に訪館したが、4年前にも訪れている。今回訪問時には、先に出土遺物が一括して重文指定を受けたとかで、展示品はレプリカに変わっていた。4年前には実物が紹介されていたので、今回紹介する展示品は、それらを中心に紹介する。
青谷上寺地遺跡は、鳥取市青谷町の西側を流れる勝部川と東側を流れる日置川の合流点南側にあたり、日本海にほど近い平野部に位置している。かつて遺跡の前面は潟湖(ラグーン)が広がっており、そのほとりの低湿地帯に、約2200年前(弥生時代前期後葉)より集落がつくられるようになり、1700年前の古墳時代前期に衰退するまでの約500年間の遺跡である。はぼ完形の出土遺物が多数あるのが著名である。
大板を杭でとめた護岸工事の様子
矢板を使った護岸工事の様子
上掲2葉の写真のように大規模な護岸工事を含めて水田を造成していた。稲作は多くの人びとを食べされることができたが、それなりの基盤が必要であった。以下、それらの基盤つくりに必要な農具等から紹介する。
今回はここまでとする。
<続く>