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世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

青谷上寺地遺跡展示館(1)

2021-07-13 07:33:46 | 博物館・鳥取県

先に紹介したように6月26日に訪館したが、4年前にも訪れている。今回訪問時には、先に出土遺物が一括して重文指定を受けたとかで、展示品はレプリカに変わっていた。4年前には実物が紹介されていたので、今回紹介する展示品は、それらを中心に紹介する。

青谷上寺地遺跡は、鳥取市青谷町の西側を流れる勝部川と東側を流れる日置川の合流点南側にあたり、日本海にほど近い平野部に位置している。かつて遺跡の前面は潟湖(ラグーン)が広がっており、そのほとりの低湿地帯に、約2200年前(弥生時代前期後葉)より集落がつくられるようになり、1700年前の古墳時代前期に衰退するまでの約500年間の遺跡である。はぼ完形の出土遺物が多数あるのが著名である。

大板を杭でとめた護岸工事の様子

矢板を使った護岸工事の様子

上掲2葉の写真のように大規模な護岸工事を含めて水田を造成していた。稲作は多くの人びとを食べされることができたが、それなりの基盤が必要であった。以下、それらの基盤つくりに必要な農具等から紹介する。

今回はここまでとする。

<続く>

 


倉吉博物館(3)

2021-07-12 08:40:49 | 博物館・鳥取県

<続き>

今回は縄文晩期と弥生期の出土遺物を紹介する。尚、今回で倉吉博物館の展示品紹介は終了する。特別紹介する展示物が存在しないので以下の4葉の写真のみとする。

倉吉市松ヶ坪遺跡は縄文晩期の遺跡で、配石遺構と甕棺墓が発見・出土した。その配石遺構周辺から大量の縄文晩期土器が出土したという。

倉吉地域の弥生時代遺跡からの出土遺物も展示されているが、特筆すべきものが見当たらないので、弥生土器を紹介して終了する。

<了>

 


倉吉博物館(2)

2021-07-11 06:53:05 | 博物館・鳥取県

<続き>

倉吉博物館の展示物紹介の2回目は埴輪。これも関心のある埴輪のみ紹介する。

いずれの人物埴輪も美豆良(みずら)を結っている。右側の人物埴輪は全体に朱が塗られている。

家形埴輪には数々の屋根形状が存在するが、展示物は切妻と入母屋造りとなっている。双方ともに土間造りで高床式ではない。冬季の寒さを考えれば、高床式建物はその防寒対策が困難であり、土間式住居がほとんどであったと思われる。

<続く>

 


倉吉博物館(1)

2021-07-09 07:47:45 | 博物館・鳥取県

過日、京都への往路で寄り道して訪れた。特徴のある展示物に限って紹介する。

70歳以上は無料とのこと。若い人には申し訳ないが、厚意により無料で入館した。時代順はアトランダムで先にお断りしたように、コレはと思うもののみ紹介する。

【重文:子持壺付装飾器台 倉吉市・野口1号墳 古墳時代】

祭祀具と云われ人物や動物を飾り付けた土器である。騎乗の人物が鹿を狩り立てる様子や、相撲の場面を表現している。器台の縁には5羽の水鳥が羽を広げ天上界に飛びたつ様子が表現されている。

【重文:脚付子持壺 倉吉市・上野遺跡 古墳時代後期】

【重文:丸底子持壺 倉吉市・上野遺跡 古墳時代後期】

【重文:脚付子持壺 倉吉市・上野遺跡 古墳時代後期】

【重文:七連杯付装飾器台 倉吉市・野口1号墳 古墳時代】

御覧頂いた須恵器の数々は、野焼きではなく須恵器を焼成するため、穴窯を用いて本格的に焼成されたもので、固く焼きしまっている。これに焼成時の灰が溶けると自然釉になる。

<続く>

 


米子・上淀白鳳の丘展示館・#8

2020-02-11 08:40:53 | 博物館・鳥取県

<続き>

今回は想定復元された上淀廃寺本堂の如来像や壁画を紹介し、当該シリーズを終了する。

古代の人々の感覚と云うか感じ方は、不祥・当該ブロガーと似たようなものであったろうか?

仏の教えとか仏説などの形而上的な事柄を説かれても、庶民には難解であったであろう。解脱とは何ぞや・・・である。それよりも極彩色の浄土と、仏の貌(かお)がキラキラしているほうに心を奪われたであろう。庶民は形而下的な視覚に訴えられる方が、有難味が理解できたかと思われる。

その寺院がいつからモノトーンに没頭し始めたのか?・・・鎌倉武士の台頭からであろうか、室町の侘び寂びからであろうか、その知識をもたないが、アミューズメント感覚から離れてしまったのは、やや残念な印象もある。

 

<了>