ちょっと纏めておきたくなった日本の伝統の話。
日本人の特徴として「お上に対して従順」ということがよく言われるが、
日本人にとっての「お上」とはそもそもどういうものなのか、ということを
考えるにあたって、避けて通ってはいけないと思うのが、この「主君押込」。
一般的に武家社会の慣行として理解されているが、
実際にはそんな枠組みに囚われることなく、古代から現代に至るまで
立派な「日本の伝統」として連綿と、ほぼ同様のことが行われています。
陽成天皇が退位を迫られた経緯もそうですが、もっと遡って
崇峻天皇の暗殺についても同様の枠組みに当てはまりそうです。
神話時代にも仲哀天皇の件にそんな感じの要素が見えるような気も。
現代に到っても大正天皇の扱いがそんな感じっぽいし、
昭和天皇もそれを懸念する旨の発言をしていたりします。実際、
玉音放送の時にも陸軍によるクーデター未遂が起きているし東條英機とて
戦争中に総辞職に到っていたりします。日本人が従った「お上」って誰?
聖徳太子の十七条憲法にも、第3条に「詔を承りては必ず謹め」と
微妙に「君言えば臣承わり」が付記という扱いになっていたりします。
実際、「以和爲貴」の方を第一条に持ってくるんだし、役人の扱いとかも・・・
現在、「リーダーシップの欠如」ということがよく言われるが、
トップは「皆が掲げているトップ」でしかなく、従うというのが建前でしかないのが
むしろ日本人の伝統的な姿であるようです。
そして今(2011/3/29現在)、管首相とか東電の社長とか
地震とかの対応でどこで何をやっているのか。案外、座敷牢とかでは・・・
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