網創漠蓄

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金正日の死去に寄せて

2011-12-25 14:09:07 | 社会・地理・歴史

宗教を信じないことを旨とする(はずの)イデオロギーの元にあった
元首ですが、謹んでご冥福をお祈りいたします礼を尽くして埋葬され、
またキリストの御名によってその罪が許されますように。
そして異国の民をいつまでも草葉の陰から見守ってくださいますように。

金正日の父金日成は白頭山から出て南の平壌の奪取をめざし、
満州に向かって北へ北へと勝ち続けたという抗日戦争の英雄と
言われています。これが国家元首となる根拠とされています。

その後を継いだ金正日は国内権力の掌握に成功して独裁体制を
築き、その後継者には長男金正男を退けて三男が指名され、
とりあえずは安定的に権力を継承したといわれています。

独裁体制下の権力者が望むものは大抵の場合、まずは身の安全。
ナチズム等のように理念が先行する場合もありますが、特に二代目
とか長期政権になると(自分たちの)安定への志向が目立ちだします。

実際、金正日は軍事挑発なども比較的小規模に留めてきています。
このまま金正恩が権力を掌握できれば同様の状態にとどまるでしょう。
戦争等になるとすれば、それは後ろ盾の争いを抑えられなかった場合。

第二次世界大戦での日本軍と同様の、下が勝手に動きだし
明確な絶対的指導者を欠く状況の方が危険度は高まるといえます。
尖閣諸島の事件もその背後には北京閥と上海閥との抗争があり
権力闘争の一環としての手柄争いがあったと言われるように。

北朝鮮内部(特に民衆)による政権転覆を望む声もありますが、
その可能性は低いでしょう。相互監視体制が相当なものなので。
どの道を取るにしろ、中国韓国の影響が強まる可能性が強く
なります。内部抗争からの権力の集中が早々に進まない限りは。



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