舞台は味方をしない

色々語る前準備として・・・

ストーリーを進める軸となるネギの「父親探し」。
ネギの周囲にはその助けとなるものはどれだけあるのだろうか。

実は答えは「殆ど無い」である。



まずは主要舞台として選ばれた「麻帆良学園」
ネギがここを離れることの出来る機会自体が限られているが、
ここに居ても父に関する情報源は限られている。
(もちろんウェールズやイスタンブールなどのヨーロッパ圏から遠いし)

そしてネギ自身クラスメイトとの関係を重視する性格であるが、
(文化祭で全員のところを廻ろうとしたりするし)



クラスメイトの中で助けになる情報を得られるのは精々、
エヴァの知識とあやかの財力程度。
本格的に得ようとすれば毎回のように大きな移動を強いられることになる。



そしてその代表格たる明日菜からして現実志向が強い。
「父親探し」に関する限り、メインの役割は「止め役」である。

もちろんネギの１０歳という年齢もそう。
行動には大きな制約が伴う。

というわけで「父親探し」に関しては実は進行阻害要因に初めから満ちている。

確か赤松先生がどこかで「どれだけでも続けられるように作った」というような
発言をしていたように記憶しているが、
(単行本には無かったし記憶違いかもしれないが)
確かに「父親探し」はどれだけでも引き伸ばせる構造をしている。