飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

偏在する乱歩・A‐L→グラビア文学館「陰獣」(週刊現代NO.2631)

2011-09-01 | 江戸川乱歩

久々に江戸川乱歩に関する記事を書こうとしています。それは先週発売された「週刊現代」にある「グラビア文学館」というコーナー(文学と写真のコラボレーションとして被写体は女優などが登場する)に、江戸川乱歩の「陰獣」(写真・沢渡朔/女優・古村比呂)が選ばれて掲載されていたからです。そもそもこのブログをやろうと思ったきっかけは、この歳までほとんど興味がなかった江戸川乱歩の小説を読むことがあって、それまで食わず嫌いであった乱歩なるものが、こんなに面白くすごい作家だったのだと思い知らされたからです。

 

その乱歩、ホントに面白くって次々に読んでしまうのですが、そのまま終わってしまうのが何故かもったいない気がして、ならばイッソのこと映画化されたもの、ドラマ化されたもの、漫画化されたもの、お芝居になったもの、江戸川乱歩論についてなどなど、その周辺まで手を出して乱歩世界を<体感>できないものか?と考え、次々と手を出していく乱歩世界の備忘録としてブログに書いていこうと決めたのがスタートでありました。それがやがて寺山修司に関心が飛び火し、泉鏡花へ発展し、いまでは映画中心となっている次第というのが現状なのです。最初の頃に比べると思うに格段に文字数が増えているということ、週休2日間制?でこのブログを書き続けているのですが、毎日の積み重ねは大きいですね。段々と文章を書いていくということに慣れてきて文字数が増えてくるわけですから…。

 

江戸川乱歩の「陰獣」について、では何を書こうかと、実は、掲載されている写真も文字も少ないので殊更書けることがないののが実情です。残念ながら女優の古村比呂はあまりなじみがない?強いていえば、大正から昭和にかけて名を成したエンターテイメント作家の江戸川乱歩は今だにクリエイターを触発する作家であるということ。乱歩が紡ぎ出す言葉は写真家にとっても刺激的であるに違いないのです。謎の推理作家の大江春泥、その春泥から脅迫されているという小山田静子夫人、それに絡むのは探偵小説家の「私」、その3人?この疑問符は読んでからのお楽しみ。そこには猟奇的な情痴の世界が…、ということで読みたくなりませんか?

 

以下は過去記事のリンクです。

◆乱歩NO.4・・・<江戸川乱歩の陰獣/1977年>
◆乱歩NO.5・・・<陰獣/1990年>
◆乱歩NO.6・・・<闇の脅迫者~江戸川乱歩「陰獣」より~/2001年>
◆乱歩NO.7・・・<妖しい傷あとの美女~陰獣~/1985年>
◆乱歩NO.74・・・演劇公演「陰獣 INSIDEBEAST」
◆江戸川乱歩の研究?⇒「陰獣」から
◆江戸川乱歩の研究?2⇒「陰獣」から
◆漫画no乱歩#6⇒「陰獣」古賀新一/角川ホラー文庫
◆漫画no乱歩#7⇒「陰獣」バロン吉元/小池書院
◆乱歩を巡る言葉17・・・「陰獣」吟味/井上良夫
◆乱歩NO.77・・・映画「陰獣」(監督:バーベット・シュローダー)

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