「陰獣」古賀新一
角川ホラー文庫
とにかく『エコエコアザラク』のイメージがあまりにも強い古賀新一さんです。怪奇ホラー漫画家の第一人者として江戸川乱歩の原作を漫画化していても、すこしもおかしくはありません。
漫画のタッチは、絵にはいつも闇が描かれており、全体として夜の印象です。そこに忍び寄る謎の小説家・大江春泥の影、これはもう魑魅魍魎の様相。無感情で蛇のような視線、そんな恐怖を醸し出しています。この原作でキーとなる人物小山田夫人は、その氏独特の“睫毛”の描き方によって(時代を反映したGOGOガール?)魔女的雰囲気をただよわせています。やはり氏は西洋魔術の世界が似合っている?
ストリーは現代に時代を設定しながら、そつなくまとまっており、明日投稿予定のバロン吉元の「陰獣」(同じ原作です)といい著名な漫画家は、売れるだけの納得させる力量を持っていると痛感しました。
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■小説
角川ホラー文庫
とにかく『エコエコアザラク』のイメージがあまりにも強い古賀新一さんです。怪奇ホラー漫画家の第一人者として江戸川乱歩の原作を漫画化していても、すこしもおかしくはありません。
漫画のタッチは、絵にはいつも闇が描かれており、全体として夜の印象です。そこに忍び寄る謎の小説家・大江春泥の影、これはもう魑魅魍魎の様相。無感情で蛇のような視線、そんな恐怖を醸し出しています。この原作でキーとなる人物小山田夫人は、その氏独特の“睫毛”の描き方によって(時代を反映したGOGOガール?)魔女的雰囲気をただよわせています。やはり氏は西洋魔術の世界が似合っている?
ストリーは現代に時代を設定しながら、そつなくまとまっており、明日投稿予定のバロン吉元の「陰獣」(同じ原作です)といい著名な漫画家は、売れるだけの納得させる力量を持っていると痛感しました。
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■小説
江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣光文社このアイテムの詳細を見る |
古賀新一『陰獣』の収録された「白髪鬼」は、気付いたら品切れとなっており、今古本屋などで探していまるところです。ホラー文庫は一時期嬉しい復刊を何冊も成功させてくれたものですが、最近は盛り上がりに欠け聊か淋しい気分です。
「白髪鬼」が売れたら石川球太の漫画版『芋虫』が刊行されたようですが、それも夢に終わってしまいそうで(残念)
明日のバロン吉元の記事も楽しみにしております。あと後ほどこちらからもTBさせて頂きます。