新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「君たちが羨ましい」と言われた

2022-06-21 07:20:14 | コラム
アメリカのインフレーションの状況:

先日取り上げた、我が国における一流のホテルの宿泊代や外食した場合の価格に加えて、マスコミ報道にあったアメリカのホテル代の値上げやニューヨークの寿司屋における高価格等を話題にして、嘗ての同僚にアメリカのインフレーションの状況を照会してみた。彼は「君等が羨ましい」と言っていたが、何となく皮肉を言われたような感を免れなかった。以下はその返信である。

「確かに、君が言う通りで我が国のインフレーションは非常に悪化してしまった。しかし、ニューヨークの寿司店での$1,000を超えたというマスコミ報道には少し疑わしい点があると思う。

アメリカでホテルの部屋代が値上げされている一つの理由は、それによって収益を改善し給与を上げて、不足している従業員がより多く集まるようにしたいとの狙いがあるようだ。

つい先日、モーテルを利用したときに朝食が用意されていなかった。その訳は料理人がいないからだった。この事もアメリカの現状を物語っている。昨日、満タンにして来たが、17ガロンで約$100だった。(筆者注;計算違いでなければ、$1=¥135ではリッター当たり¥200ほどになってしまうのだが)これでは車通勤をしている低所得層は苦労しているだろうと同情を禁じ得ない。

食料品の価格の高騰は激しく10~15%に達している上に、物によっては供給不足も生じている。君たちのように廉価で外食が出来る人たちが羨ましいと思っている。」

彼はワシントン州の南部にあるロングヴィユーという小さな町で引退生活を楽しんでいるので、大都会ほど激しいインフレーションには悩まされていないようにも思えるが、それでも苦しめられているようだと受け止めた。


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