新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月20日 その2 小林鷹之氏の立候補の弁を聞いて

2024-08-20 08:58:45 | コラム
小林鷹之氏を認知していたからの批判:

昨夜は各テレビ局が一斉に彼の声明を取り上げて、政治ジャーナリストの評価と議員たちの意見等々を報じていた。小林鷹之氏の明晰な頭脳と、解りやすく淀みなく原稿を見ずに信念を述べて行く辺りからは「言いたい事/言うべき事が頭の中に良く纏まっている」と解る。そこで、A型の批判し攻撃する者として、小林鷹之氏については既に認知してあると言ってあったので、あの会見での声明から気になった点を挙げていこう。

背景とネクタイの色:
オレンジ色に統一されていた作戦からは、センスの良さを見せたのか、あるいは然るべき参謀がいたという事が読み取れた。だが、世間には自分以外に余りいないと思っている「ビジネスマンの服装学」の権威?としては「あのオレンジ色のネクタイは背景に合わせたのか、背景を合わせさせたのか知らないが、「夏場では鬱陶しい色彩だったし、雰囲気を重苦しく感じさせられた。あの赤系統に属する色は夏場に使うものではない」とご存じなかったことを明らかにした。

しかも、ハーバード大学で修士号取得という経歴でありながら、あのネクタイの縞(stripe)は私が指摘する「アメリカ縞」ではなかったのも残念だった。故安倍晋三元総理は殆どの場合に、あの小林氏のネクタイとは反対方向に縞が流れている恐らくBrooks brothersかRalph Laurenのブランドのアメリカ製のネクタイを締めておられた。私に言わせれば「良い趣味」だった。

故に、小林氏にはこの分野も勉強して欲しいと思った次第。一つだけ指摘しておくと「ある程度以上の地位にある場合には、スーツの色は濃厚(navy blue)か濃い鼠色(charcoal grey)に限定される」と言って過言ではないのだ。一般論として断言するが「我が国の政治家も財界人も、この服装学に関しては全くと言いたいほど知識が欠落している為か、垢抜けしない世界の何処に出しても恥ずかしい服装をしている」のである。

政策に中には目新しい点が不足:
あの知名度とあの年齢で出るという以上、何か余程斬新な一般人の目までも奪うようなことを言うのかと思えば、極めて真っ当で当たり障りのない良い事を言っているとは解ったが、面白くもおかしくもなかった。「何だ。もう安全運転かよ」という印象。これまでの自民党にしがらみの中にあって、そこを一気に改革しようという決意を示しても良いのに」と思わせられた。出ると言う以上、何物をも怖れない気概を見せても良くはなかったのかな。

当選回数に縛られているのか:
小泉進次郎氏よりも当選回数が少ない事に気兼ねしたのか「小泉進次郎氏と語り合ったか」と質問されて「当選回数が多い先輩である」などと配慮する奥ゆかしさを見せていた。だが、出ると言う以上そのような「古風な年功序列というか因習を打破する気であること」くらいを示しても良いのではなかったのか。そんな事に未だに縛られていれば、一昔前の体育会における先輩対後輩の絶対的服従の関係の踏襲ではないのか。

我が国でも、何も今更「アメリカに学べ」などと陳腐な事を言うのではないが、もうそろそろ年齢と年功序列と長幼の序から、譬え緩やかにでも脱却して良くはないのか。勇んで出ると言った49歳が、何となく年齢と当選回数に気を遣っている様子を見れば、自由民主党の改革は容易ならざる難事業なのだなと見えた。

失礼を顧みずに譬え話をして見よう。貴方様は「茂木敏充総理、加藤勝信官房長官、林芳正財務大臣」のような新内閣が誕生したと仮定して「自民党が大きく変わった」というような新鮮味を感じられますか。


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