「スタッフ」などと発音する英語の単語はない:
勿論、”staff”のこと。この「職員、社員、従業員等」を意味する英語の単語は「フタッフ」のようにカタカナ表記され続けてきた。この私自身もこのローマ字読みした表記のおかしさに気が付かず、排斥の対象にもせず何気なく使ってしまう不始末振りだった。
「また、カタカナ語の揚げ足取りか」と思われるだろうが、ご用とお急ぎであってもご一読賜りたい。問題にしたいことはOxfordでもジーニアス英和でも「スタッフ」となるような発音記号は記されていない。Oxfordには「スターフ」となっていて、アメリカ式が「スタフ」とされている。ジーニアス英和は両論併記だ。正確にはそういう発音だとご承知の方はおられると思うが。
それでもカタカナ語製造業者は「スタッフ」としたかったようだ。彼らは正確な英語の単語の発音が普及することを何としても阻止したかったのかと疑っている。
私はもう10年以上も前のことになったが、このローマ字読みをしたカタカナ表記と争った経験があった。それは、紙おむつ用に使われているパルプ=fluff pulpのカタカナ表記でのことだった。私は何にも考えずに「フラフパルプ」と訳した。すると、編集者から「業界の標準的用語はフラッフであるから訂正を」とのクレームが来た。信念を曲げなかったが、業界の標準というか通念には勝てなかった。
何度でも同じことを言うが、「彼ら報道機関の担当者はカタカナ表記にするときには、英和辞典も英英辞典も一切参照せず、ローマ字読みにするのは、部内にそのような鉄壁の大原則が設けられていて、素直にそれに従っているのからか」と疑っている。英語教育重視を叫び続け、単語が重要だというのならば、何故原語と異なる「メジャー」だの「セキュリティー」のようなカタカナ表記を普及させたのが理解不能だ。
この奇妙な表記を普及させた責任は、何処の何方が負うべきなのだろうか。英語教育に従事しておられる方々は、何が故にそれを黙認しておられるのだろうか。彼らは「スタフ」や「メイジャー」や「セキュアリテイー」や「アルミナム」や「コラージェン」としたら間違いだとでもいうのだろうか。現に、このソフトでは「スタフ」も「メイジャー」も許してくれないアンダーラインの理由/基準はどこにあるのかな。
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