そんな事で良いのかなと気になった:
ハロウイーン:
私はハロウイーンとやら言う行事の頃が来ると、珍妙な格好をして街頭で飲酒する若者(馬鹿者と入力したい衝動に駆られる)をテレビで見せられる度ごとに「アメリカと言うか占領軍の我が国と国民を劣化させようとした策が、これほどまでの成果を挙げているのか」と嘆くばかりだ。言いたい事は「ハロウイーンはその効果が悲しいほど明確に現れている例の一つ」なのだ。
アメリカでは何度か当日の夜に、“Trick or treat!“と叫んで歩く子供たちの群れに出会った。また、本社の中では魔女の格好をして颯爽と歩く女性を初めて見たときに「あれは何の事。何の真似」と同僚に尋ねたほどハロウイーンなど知らなかったのだ。だが、我が国では何時の頃からか知らないが、若者どもに加えて低層の外国人たちの仮装をした集団が渋谷の街を埋め尽くすようになった事には、嘆くよりも腹が立つだけだ。
若者が何かエナジーのはけ口を求めたいのならば、他に何かもっとましな方法がなかったのかと思うのだ。それに「飲む為に飲む」との我が国の「飲む文化」に、「帰りに一寸一杯」の文化がない国の者たちまでも引きずり込まれたのを見れば「何と馬鹿な事か」との思いしかないのだ。
アメリカ人の中に入って生活を共にして知り得た彼らの「飲む文化は」と言えば「食事の味を良くする為に食前軽くバーで一杯という具合でそこで会話を楽しみ、食後には仕上げのカクテルでも」なのだという事。要するに、アメリカのような車社会では「帰りに軽く一杯」とはなりにくいのだ。
そういう異文化の世界から、我が国までやってき虚け者どもが「皆で飲む為に飲んで、一緒になって騒ぎ立てる面白さ」に目覚めて、アメリカでは連邦法か州法によってかどうか知らないが、禁じられている屋外での飲酒に仮装までして興じるようになってしまったのだ。極端な表現を使えば「悪貨は良貨を駆逐する」なのではないか。
「渋谷に来ないで」と言われた区長さんの心中察するに余りある。梨泰院の惨事の悲しい先例もある事だし、あのような馬鹿騒ぎは今年のように沈静化されたのを最後にして、終わりにして貰いたいものだ。
天皇・皇后両陛下ご主催の園遊会:
5年振りに開催されたのは誠に結構な事だと思う。だが、マスメディアのあの報道の仕方は不愉快だった。それは、殆どのテレビ局が「ユーミンが天皇・皇后とお話」であるとか「フーミンも」というのだった。産経新聞ですら見出しに「松任谷由美さんら1,027人が出席」と打つ始末だ。彼らは読者も視聴者も「ミーハーばかり」と決めつけているのかと疑う。
当方は自慢だが、荒井由実という歌手がいる事は朧気ながら承知していた。加藤一二三なんて聞いた事もなかった。彼らが有名になったらしい頃には「アメリカの対日貿易赤字を減らそうと、それこそ命をかけてアメリカ製品の我が国に向けての輸出に昼夜を分かたず努力を重ねていた。以前にも触れた事で、村上春樹も司馬遼太郎の存在すら知る余裕などなかった。知らなかった故に馬鹿にされた事もなかった。
テレビ報道では両陛下とユーミンとやらの会話を長々と流していた。敢えて流行歌手と決めつけるが、その流行歌手のユーミンが両陛下と会話された事がそれほど価値のあるニュースなのか。私には某テレビ局の幹部が某大学教授に向かって「貴方のような方に向けた番組を作っているのではない」と正直に言った事が、このユーミンの扱いにも悲しいまでに現れていると思うのだ。私も彼らの対象外であろう事を誇りに思うようにしたい。
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