新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Prime NewsとNPBの野球を掛け持ちした

2021-09-08 08:57:52 | コラム
二つの番組の掛け持ち視聴で忙しかった:

自由民主党総裁選:

7日夜はテレビ欄のPrime Newsの紹介に「飯島勲氏と田崎史郎氏」とあったの期待して、もしかしてジャイアンツが勝ってしまうかも知れないと危惧していたNPBの野球はPrime NewsのCMの間のみ見ることにした。要するに、期待は飯島と田崎両氏の対談が何を教えてくれるかにあったのだ。ところがである、実際にはこのお二方の他に、大蔵省出身で政策研究大学院大学の竹中治堅教授も参加しておられたのだった。忌憚のないところを言えば「竹中教授の存在は錦城花を添えなかったかのようで、添え物の感があった」のは残念だった。

飯島氏と田崎氏の語りは「流石」と思わせて貰える迫力もあったし、仮令抑え気味であっても既に候補者である岸田氏や、その意志を表明した何名かの人物評などは興味深く聞いていた。私には飯島氏が菅首相が1年間に残された数々の実績(例えば、過去に誰も手を出さなかった福島の排水処理の具体策を打ち出されたこと)が正当に評価されないというか、広く認識されなかったことを非常に残念がっておられたのが極めて印象的だった。そこには勿論菅首相の口下手もあるが、官房長官等による周囲の援護に至らざ点があったと思うのだが。

もしも、私が恣意的にこの2時間近い討論の結論を出すとすれば「石破茂氏の動き次第かも知れないので、彼が河野太郎氏の支持に回ってしまえば、真っ先に立候補を表明した岸田文雄氏との争いになるだろう。この両者が対抗して政策(なのかな)の論争になった場合に、岸田氏は河野氏に切り込めない(切り込まない?)だろうが、河野氏はやり込めようとするだろう。最終的には民間の人気が高い河野氏がどれほど党員の支持を得られるかではないか」となるような気がしたのだった。

但し、田崎氏は他局で「河野氏は党の要職を経験していないし、自分を引き上げて重用してくれた菅義偉氏が退陣するからと言って出馬するのは・・・」と批判的だった。結局のところ、お三方の誰もが「どうなるか解らない」と言われなかっただけで、昨夜の時点では石破茂氏の意向がハッキリしていない事が、断定的なことを言い難くしているような感があったのだった。だが、確か飯島氏は「石破氏は立つべきである」と強調されていた。私が受けた印象では「BSフジがこの企画を取り上げたのは、時期尚早ではなかったか」だった。

NPBの野球:
Prime Newsとぶつかっていたのがジャイアンツ対ベイスターズの首位争いにも絡む一戦だったが、ジャイアンツ嫌いとしては「もしもジャイアンツが勝つようなことかも」と不公平な考え方をして、飽くまでもPrime Newsの裏番組の扱いをすることにした。CMの間に一寸見た限りでは、ジャイアンツが2対1と先行はしていたが、投手が菅野智之だったのでベイスターズの反撃はかなり期待できるだろうと見ていた。その後に驚かされたことがあった。それはベイスターズはジャイアンツがお払い箱にした宮国椋丞を育成から引き上げて先発に使っていたこと。

私はこれまでに2~3度、菅野を「残念ながら良い投手だ」と褒めたことがあった。滅多に褒めない私がそうまで言うのだから、嘗ては菅野は一流の投手だったと思う。だが、2~3年ほど前から私の目には「上体が突っ立って、体が早く開いて手投げになっている」と見えて来始めていた。そして、意外なほど大したことがない打者にもアッサリと打ち込まれることが増えてきた。その欠陥を是正しようとしてフォームを変えて、あの奇妙としか見えない、右腕を後ろに引いてから投げるようになっていた。

その効果で少しは立ち直ったかに見えたので、念願だったMLB行きを志願してアメリカに渡った。ところがである、慧眼のMLBのスカウトや球団幹部は菅野の問題点を見抜いたのか、何処とも成約できなかった。そして、体調不備とか言って一軍から外れていた。私はアメリカでの評価が示すように、遺憾ながら菅野の時代は終わりに近いのではないかと見ている。その状態では打撃力には優れたベースターずに打ち込まれたし、代打専門の楠本辺りにホームランを打たれたのでは、原監督も甥御さんの使い方を再検討する時期が来たと知るべきだろう。

しかし、情けないかなタイガースは折角ベイスターズが2位のジャイアンツを2.5ゲーム引き離す機会を作ってくれたにも拘わらず、スワローズの奥川恭伸に2安打で完封され12対0と大敗していたのだった。私はジャイアンツが形振り構わず中田翔まで買い入れて優勝への態勢を整えたかの感があると見ていたが、菅野があの状態では南アメリカ出身の投手ばかりが便りの態勢では、青息吐息のタイガースを追い越すのも容易ではなくなったかの感が出てきた。そこで、セントラルリーグはスワローズも交えて混戦模様が続くのかなと見ている。