♦️1160『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカの賃金(新型コロナ下、2021)

2021-10-19 13:42:47 | Weblog
1160『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカの賃金(新型コロナ下、2021)
 
 まずは、当面の出発点としての、2020年4月の平均時給(名目賃金、労働省調べ)が、前年同月比でとれだけ変化していたかというと(Average hourly earnings,change from a year earlier)、なんと7.9%も上昇したという。しかもこれは、一説には、低賃金労働省の約35%もが無職になったために、いわゆる母集団のうち平均値より低いところにある集団がレイオフなとを通じて一斉にに排除されたせいだというのだから、驚きだ。

 次には、それから約1年が経過した頃からの、2021年の賃金動向から、少し紹介しておこう。
 2021.10.13に発表の2021年9月分の賃金(前月比と前年同月比、労働省)でみると、新しいものから、2021年10月13日発表の9月分の名目賃金(貨幣賃金、生産部門・非管理職の平均時給、以下同じ)は、前月比で0.6%の上昇の30.85ドル、前年同月比では4.6%の上昇となっている。2021年9月14日発表の8月分の名目賃金(貨幣賃金)は、前月比で0.4%(0.6%からの改定値)の上昇、前年同月比では4.0%の上昇(4.3%からの改定値)となっている。

 

 次には、実質ベースでの賃金を見てみよう。こちらの2021年10月13日発表の同9月分の物価上昇を差し引いた実質賃金は、前月比で0.8%の上昇、前年同月比では0.2%の下落(マイナス)となっている。2021年9月14日発表の8月分の実質賃金は、前月比で0.3%の上昇、前年同月比では0.1%の下落(マイナス)となっている。2021年8月11日発表の同7月分の実質賃金は、前月比で0.1%の下落(マイナス)、前年同月比では0.5%の下落(マイナス)となっている。2021年7月13日発表の6月分の実質賃金は、前月比で0.9%の下落(マイナス)、前年同月比では0.5%の下落(マイナス)となっている。
2021年6月10日発表の5月分の実質賃金は、前月比で0.1%の下落(マイナス)、前年同月比では0.1%の下落(マイナス)となっている。2021年5月12日発表の4月分の実質賃金は、前月比で0.2%の上昇、前年同月比では0.1%の上昇となっている。


(続く)

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