豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

キングストン・トリオ「花はどこへ行った」

2022年03月02日 | テレビ&ポップス
 反戦歌を歌ったからと言って、戦争がなくなるわけではなかった。
 それでも、アメリカの仕かけたベトナム戦争に正義はないと思った若かったぼくたちは反戦歌、プロテスト・ソングを歌った。アメリカ人も歌った。

 キングストン・トリオの「花はどこへ行った」“Where have all the flowers gone”(東芝音楽工業、キャピトル・レコード、CR-1051、330円)。ジャケットの高崎一郎さん(なつかしい!)の解説によれば1963年のレコーディングらしい。

 野に咲く花たちは どこへ行った? という問いかけから始まり、
 若い乙女がその花を摘んで、若い男の胸に飾ったが、
 その若者は兵隊に行き、その若者は戦死してしまい、
 野に咲く花は若者の眠る墓地に咲いている、
 いつになったら人々は学ぶのだろうか、という歌詞だった。
 戦場となった草むらに、戦死した兵士のヘルメットが一つ転がっていて、銃弾で打ちぬかれたヘルメットの穴から野花が顔をのぞかせている写真が印象的だった。

   *   *   *
   

 「風に吹かれて」“Blowin' in the wind”は、ボブ・ディランの作詞、作曲だが、ぼくの手元にあったのはピーター、ポール、&マリーの「来日記念盤」と銘うった4曲入りのドーナツ盤(東芝音楽工業、ワーナー・レコード、BP-4701、500円)。「風に吹かれて」のほか、「パフ」などとともに、これにも「花はどこへ行った」が入っている。
 木崎義二さん(これまたなつかしい!)の解説によれば、PP&Mが1963年に歌ってヒットしたもので、来日は1964年らしい。ぼくは中学3年生である。

 人が人と呼ばれるまでに 人はどれだけ歩けばよいのか
 鳩が羽を休めるまでに 鳩はどれだけ飛べばよいのか ・・・
 人々の叫びが届くまでに 人はどれだけの耳をもてばよいのか
 どれだけ多くの人間が死んだら 人はその死を知ることになるのか
 友よ その答えは 風に吹かれて ・・・」
 と歌ってから、60年がたつ。

 ウクライナの悲劇に心が痛む。
 もうすでに多くの若者が亡くなり、多くの乙女や子どもたちが泣いているだろう。 
 ウクライナ人の勇気に感嘆すると同時に、あんな愚かな人間が支配する国が今日の世界にあったことが信じがたい。人間の愚かさ一般の問題ではない、一人の愚かな人間の問題である。
 今こそ、ロシア革命を!

 2022年3月2日 記

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