豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

小平選手に感動した!

2018年02月20日 | あれこれ

 平昌オリンピックを見ている。

 少なからぬ選手が「見ている人に感動を与えられるような演技がしたい」と発言することに、違和感を感じつづけてきた。

 そして実際にどの選手の演技(競技)にも、試合後のインタビューにも「感動」を感じることはなかった。
 高梨沙羅選手の場合も、とにかくメダルを取れたことにホッとしたが、「感動」したかと問われれば、感動はなかった。

 しかし、昨夜は違った。

 私が仕事をする傍らで、女房は「まだ下位のほうだから・・・」とか言って、イモトの出るバラエティー番組を見ていた。 
 「もうそろそろ小平なんじゃない?」といって、チャンネルを回させると、何と画面はスタートラインに立つ小平を映しているではないか! 
 危ないところで、見逃すところだった。

 スケーティング自体は、言うことはない。一つだけ、「フライングを取られなくてよかった」と思った。
 号砲の前に、一瞬、彼女の腕が動いたように見えた。

         


 しかし、感動は試合の後にやって来た。

 2位に終わり、3大会連続の金メダルを逃して、打ちしおれていた李相花(イ・サンファ)選手に、小平が滑り寄って、一言二言語りかけた。
 イ・サンファは韓国国旗を掲げ、小平奈緒は日本国旗を背中に羽織るように掛けていた。
 何を言ったのかはわからないが、小平の言葉に李(イ)はいったん涙で顔を崩し、しかしその後は笑顔に戻った。ずっと。

 いつか阻まれる連勝記録であれば、小平に阻まれたことは本望ではなかったか。2人は仲の良いライバルであると、後の報道で知った。

 この大会で初めて、いな、最近のスポーツ大会で久しぶりに「感動」した。
 挫折を経験した者でなければできない振舞いであろう。小平のような「勝者」にふさわしい振舞いを見て、つくづくスポーツはいいものだと思った。

 最近のオリンピックはマスメディアその他の商業主義に毒されて、見苦しい限りで興味を失いつつあったが、捨てたものでもない、と少し思った。

 
 2018・2・19 記


 PS そういえば、敗れた羽生善治名人の、藤井さんに対する言葉も好感をもてた。そもそも「さん」づけがいい。
  
 

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