よく見る夢

まったく

ひとが見た夢の話を聞かされるほど馬鹿馬鹿しいことはない

どんなにドラマチックだろうと荒唐無稽だろうと

驚きも感動も面白みもない

それでもひとは大事件のように夢の中のことを伝えようとする

今日書きたいのはものすごく変な経験をした夢のことではない

なぜか繰り返し見る夢があるということ

私はこれまで数えると25回引っ越しをしている

その中で住んだ二か所だけがなんども夢に出てくる

一つは生まれ育った家だから当然かもしれない

もうない家なのに夢の中ではそこに住んでいる

もう一つはそこに住むことに憧れて京都に引っ越したくらい好きだった

鴨川べりの住まい

期間からいうとぎりぎり一年なので

それより長く住んだところはほかにいくつもあるのに

夢の中の鴨川べりの住まいは

外の景色が圧巻で実物よりすごい眺望がのぞめる

それを毎回違う風景で高い場所から眺める

ああ、みんなにも見せたいと思いながら住んでいる

住人共用の応接間もあったので

そこの500万円のソファも出てくる

実は今日も夢に見た

まだ私の念がのこっているに違いない

どんなとこだったか住まいからの眺めを

虹の日
　　　　　　　　
　　　　　　　　

東山からの朝日
　　　　　　　　

雪の日
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　

大雨で増水の日
　　　　　　　　

銀杏