ぬいぐるみ

2018-11-29 17:42:55 | 日記
神楽坂でも老舗の文具店が

いつの間にかぬいぐるみ屋さんみたいになっている

ぬいぐるみなんか…と思っているくせに

時々立ち止まって見入ってしまう

昔は誰よりも沢山(また始まった)ぬいぐるみを持っていた

これが“誰よりも沢山ままごとを持っていた”話と違うところは

子供時代の話ではなく、大学時代の話であるところ

下宿の壁面の棚全体にぬいぐるみが詰まっていた

収集の始まりはボーイフレンドからのプレゼント

もうそんな話は思い出す気はないけど

そしてそれらがどうしてなくなったかも覚えていないけど

神楽坂の文具店のウインドーで立ち止まるとき

昔とは違う気分でぬいぐるみを見ている

いわゆるIYASARERUとかいう気分で

最近のニューフェイスは、この縞模様のウリボウちゃん
        

来年の干支に合わせて入荷したようだ

ウリボウというと必ず思い出す場面がある

京都府立医大に強引に入院したとき

東京の息子と大阪のマリさんの見舞いが一緒になった

息子を子供の頃から知っているマリさんは

帰りに息子と一緒に食事に行くと言った

ご馳走させては悪いと思った私は

夜でも昼の値段と変わらない円山公園の「いもぼう」はどうかと提案した

「え、うりぼう?」とマリさんは問い返したので

「なに、それ」と私が言うと

マリさんと息子は声を揃えて「うりぼうは有名よね」と笑った

マリさんはいつも真顔で私をからかうので

この時もわざとそういっているのだと思った

いやそれとも漫画か何かに出てくるキャラクターだろうかと

そしてずっと後で関西のニュースでうりぼうが実在するのを知り

自分だけがこの歳まで知らなかったことを悟った

兵庫県のニュースではよく出てくるし

芦屋などの住宅街でもイノシシと一緒の映像が流れる

マリさんは大阪に住むようになってからウリボウを知ったのかもしれないけど

少なくとも私よりは早く知っていた

映像の中のウリボウは作り物のようにきれいな縞のある可愛い動物だった

それがあの獰猛なイノシシに変わるとは

兵庫県の人にとっては忌々しい動物でも

遠くに住む人には命永らえさせたい生き物

うりぼうを瓜坊などと表記するから尚更可哀そうなのであって

瓜棒にしたら少しはましかも

瓜棒 芋棒(芋棒の棒は棒だらの棒ですけどね)

文具店のうりぼう 一匹ほしいなあと思っていたら

うちの裏の古道具屋で文子みたいな猫のぬいぐるみが
        

これも欲しいなあ

いかんいかん 壁面にぬいぐるみだらけなんて







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