巨人9-7広島
優勝だけを考えればこの3連戦は1勝すれば十分だったが、先のこと(CS)を考えると2勝して勝ち越しておきたいこの試合。いきなり先発・澤村が4失点して「はい、今日は負け」と思いきや、その後すぐに4点取って同点に。この攻撃でポイントとなったのは3つもある(それじゃあポイントと言わないだろ!という意見はさておき)
最初は1死2塁でバッター6番亀井の場面。何球目かは忘れたが、明らかにストライクの球をボールと判定され以来、広島先発のヒースはストライクが入らなくなってしまう。亀井・片岡に連続四球で1死満塁。1球の判定で流れが変わってしまった。
とはいえバッターは8番小林。打順は下位なので‘チャンス到来’という感じではなかったが、小林がこの場面で2点タイムリーを放つ。打球はライトの松山のグラブをかすめていった。もし普通のライトなら取られていただろう。阪神の福留なら確実に取っていた。レフト・ロサリオ、ライト・松山の守備力。広島の弱点である。ここが2つ目のポイント。
最後は1死2・3塁となった場面で原監督が代打・アンダーソンを送った場面。「2アウトだったら澤村をそのまま行かせていた」と言うがおそらく嘘。と言うのも3日後(21日)のヤクルト戦はローテーの谷間のため、初回で降板させておけばそちらに回せると考えたのだろう(監督とは常に先の先まで考えて作戦を立てるのだ)。
でそのアンダーソンが同点2点タイムリー。以降、矢野、大田と代打で出した3人がいずれも打点をマークするという凄技。特に8回に飛びだした大田のホームランは想定外だった。起用した原監督も大喜び。期待されて入団してもう6年目。1軍に帯同はしているものの、代走・守備要員だったが、代打で結果を出した。後はこれを継続できるかどうかだ。19日のヤクルト戦の先発は石川。ひょっとしたらレフトでスタメンもあるかもしれない。
試合は巨人の中継ぎが同点に追い付いては1点取られる苦しい展開だったが、相手のミスもあって最少失点(1点)で済ませたのが大きかった。が久保の出来が悪いのが気になる。
両チーム26安打が飛びだす試合を制したのは巨人。これで2位広島とのゲーム差を6とし、マジックは8。巨人が残り14試合を7勝7敗の5分だとしても、広島はこれを上回るには13勝0敗でいかなければならない。ゆえによほどのことがない限り巨人の優勝は決まり。優勝へのカウントダウンが始まったと言えるだろう。後はマジックが1つ1つ消えていくのを堪能する。さあ、胴上げはもうすぐだ。