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万葉線・MLRV1000形(アイトラム)

2007-01-08 | 鉄道[北陸]

  

先日富山ライトレール(PORTRAM)に関する記事を取り上げましたが、その際に万葉線に関しても…と言う事を記した事もありますので、今日は万葉線の新型低床車・MLRV1000形に関して取り上げたいと思います。

万葉線は加越能鉄道という高岡を中心に富山県西部で現在も路線バスを運行し、かつては鉄道線(随分以前に廃止され、使用されていた車両の一部は今年廃線になる鹿島鉄道で運行されています)も運行していた事業者が運行を行っていましたが、近年は万葉線の廃線も取り立たされる状況になり、地元自治体が主体となった第3セクター鉄道・万葉線株式会社に移管されて再スタートを切っています。

現在の路線は高岡市の高岡駅前を起点に、近年市町村合併で誕生した射水(いみず)市の越ノ潟(旧新湊市)までの区間を運行し、専用軌道区間と併用軌道区間が混在していますが、併用軌道区間の一部に複線区間も存在するものの路線の大半は単線区間となっています。

使用される車両は路面電車タイプの車両で、近隣の富山地鉄市内電車で使用されている車両と良く似た旧型車両を加越能鉄道から引き継いで使用している他に、万葉線発足後に新たに導入された新型低床車も存在します。

それが今日取り上げるMLRV1000形で、アイトラムという通称のこの車両は2004年から万葉線を走り始めています。

この車両は2車体連接でノンステップと、ヨーロッパの技術を用いて新潟トランシスが製造した車両で、岡山電気軌道の新型車・MOMOに良く似ており、昨年営業開始した富山ライトレール(PORTRAM)の車両もこのアイトラムをベースにしていますので良く似ていますが、赤一色の塗装を纏った車体は存在感抜群で、また車体に「高岡市-射水市」と書かれているのは第3セクター鉄道の車両である事を強く感じさせられます。

このアイトラムは万葉線の目玉的存在で、現在2本が運行されていて駅掲示の時刻表やHPにも使用列車が明記されている程ですが、低床の特殊車両という事もあって相次ぐ脱線などのトラブルに見舞われて一時期使用が休止された事もあり、本来なら順次導入していく予定であったものが出遅れている様ですが、現在ではトラブルも解消された様で、近日中に3本目の編成が稼動する模様です。

車内はシンプルに纏め上げた感じで、低床車ならではの座席配置や機器の出っ張りが目立つもののあまり派手さを感じる事はありませんが、降車ボタンは日本の路面電車や路線バスでは余り見かけないタイプを使用し、海外の技術を用いて製造された車両である事を強く感じさせられ、また照明は直接照明でカバーなどはありませんが、電球色の温かみを感じられるモノを用いているのも特徴的です。

MAKIKYUもアイトラムは万葉線の目玉車両と言う事で、昨年末に万葉線に乗車した際にもこの車両を狙って乗車して来ましたが、全国各地で走っている旧型路面電車とは比べ物にならない静かで快適な車両です。

路面電車は古い時代の乗り物と感じている方の概念を変えるのにも随分と貢献しそうな車両で、今後の活躍にも期待できそうですが、富山ライトレール(PORTRAM)と合わせて今の富山はライトレール天国にでもなっている様に感じます。

このアイトラム、富山市内を走るPORTRAMとセットで乗車されるのもオススメで、終点の越ノ潟駅から富山新港の対岸・堀岡までを運行する県営渡船(無料・昼間は万葉線と同じ30分毎で運航)に乗船し、堀岡渡船場(新港東口)から富山駅まで地鉄の路線バス(本数が少ないですので時刻は要確認です)で移動すればPORTRAMへの乗車も可能ですし、休日限定で本数が限られてそれも昼間だけとはいえ、堀岡渡船場~岩瀬浜駅(PORTRAMの終着駅)を運行する臨時バス(観光専用の射水市コミュニティバス:運賃500円)もありますので、これを利用するのも悪くないかと思います。
(臨時バスの案内に関しては富山ライトレールHPに時刻・運行日などの記載があります)

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も富山へ行かれる機会がありましたら、昨年運行開始して注目を集めているPORTRAMと共にこのアイトラムにも乗車され、現代のライトレール事情を体感されると共に、似ている様で差異も見られる両者を乗り比べてみては如何でしょうか?

また別件ですが、「MAKIKYUのページ」は日頃アクセス頂いている皆様のお陰でgoo blogアクセスランキング(上位1000件までが表示されます)に昨年末に初登場して以来、今年も何度かランクインしており、遂に週間ランキングにも登場する運びとなりました。

皆様の日頃のアクセスに感謝すると共に、今後も内容の充実に努めてまいりますので引き続きアクセスの程、宜しくお願い申し上げる次第です。



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