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小田急5000形~年式の割に古さを感じない車両ですが…

2007-01-07 | 小田急グループ

 

昨日MAKIKYUは所用で小田急沿線某所へ出向いており、今年の小田急線乗り初めにもなりましたが、その際に幾つか乗車した車両の一つが5000形です。

MAKIKYUは日頃首都圏を活動範囲として小田急線がご贔屓ながらも、現在は不本意ながらも北総監獄(千葉ニュータウン)という辺境に幽閉されている事もあり、余り小田急線に関する記事を取り上げていない有様ですが、今日は昨日の乗り始めで乗車した車両の一つという事もあり、この5000形について取り上げたいと思います。

5000形は1969年から製造が開始された20m4ドアの通勤型車両で、典型的な小田急の車両というイメージを持つ方が多いかと思いますが、この車両は4両編成と6両編成が存在します。

以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた6両編成は側面窓が1段下降式(4両編成は2段窓です)になるなど仕様が若干異なり、また番号帯も異なりますので、5200形と呼ばれる事もあります。
(正式には5000形の一部ですが、以前取り上げている事もありますので今日の記事では除外します)

今日取り上げる5000形は小田急初の冷房車(一部は非冷房車で落成後改造)という記念すべき存在で、また現行のアイボリーにブルーの太帯という現在まで続く小田急カラーを初めて纏った車両(現在は廃車になったそれ以前の2600形などは塗装変更を経験しています)でもありますが、今でも決して見劣りしないこの塗装が30年以上前に実現していた事は、現行塗装の完成度の高さが現れているものと感じます。

90年代には更新工事が実施されて車内の化粧板などが交換(他に側面行先表示器の交換なども行われています)されると共に、一部の編成では近年、この年代の車両では事例の少ないバケットタイプの座席に交換されています。

走行音も割合静かな車両ですので居住性も良く、外観も見栄えのするアイボリーにブルー太帯の塗装や手入れの良さ、それにパンタグラフもこの年代の車両では採用事例が少ないシングルアーム式に交換されている事もあって、年代の割には古さを感じない車両という気がしますが、5200形登場(70年代後半)の頃に増備された後期の3編成を除くと天井は若干ながらも船底形、それに短いつり革と随分低い位置まで張り巡らされたつり革を釣っている金属パイプなど、年代物の車両である事を感じさせる部分が存在するのも事実です。

また抵抗制御車で性能も決して良いとは言えない事や、エネルギー効率の面で難がある事など、時代の趨勢に会わなくなってきている部分もあり、この車両より新しい5200形ですら廃車が発生している現状ですので、まだまだ使えそうな車両というイメージもあるのですが、急速に姿を消す日もそう遠くはない様です。

まだこの車両に乗車できる機会が頻繁にある今の内に乗り心地を堪能しておきたい所ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も小田急線に乗車された際は、是非この5000形に乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみにこの車両は4両編成という事もあり、以前は6+4両編成の相模大野分割急行(下りは相模大野で切り離し:前6両が小田原線方面・後4両が江ノ島線方面、上りは逆に相模大野で併合)といったパターンで江ノ島線に運用される事が多く、4両単独で江ノ島線内を走る事も良くありましたので、かつて江ノ島線沿線に住んでいたMAKIKYUにとっては思い入れのある車両でもありますが、近年は4両編成が単独で運用される機会は非常に減少しており、また4×2編成の8両で各駅停車に入る運用にも基本的に充当されませんので、専ら10両編成で運行される急行系列車の新宿方4両(一部列車は途中駅で増結・切り離し)で使用されています。

写真は少々以前に撮影した5000形(トップナンバー)と、バケットシート化された車内の様子です。
1枚目の写真は背景に今は無き少々懐かしい車両が写っており、最近の車両淘汰の速さを実感させられます。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小田急線5000系 (代々木上原元住民)
2007-01-10 00:15:03
初めまして。私はかつて代々木上原駅最寄りの会社勤務をしていた者ですが、小田急線の記事があったのでコメントしてみました。通勤時は勿論、藤沢・厚木方面へ外勤へ行く機会が多く、小田急線は頻繁に乗っていたのですが、5000系に関しては苦々しく思っていました。貧弱なフロント、安っぽい塗装、硬く坐り心地の悪い座席と、センスの良い小田急が何故この駄作車を淘汰しないのか不思議に感じていました。複々線工事等に着手するのと並行して、駄作車5000系が順次廃車されることを期待しております。
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確かに現状では… (MAKIKYU@Hachioji)
2007-01-10 02:46:46
代々木上原元住民様はじめまして、現在八王子のネットカフェからアクセスしている管理人・MAKIKYUです。

この小田急5000形ですが、更新工事が施工されて他路線の同年代の車両に比べると随分程度が良い車両かと感じていますが、バケットシートも好みが分かれるかと思いますし、1人当りの座席寸法は変わっていませんので、着席位置によっては外れが存在するのも事実です。

また近年新型車両(3000形)が大量に増備され、また小田急顔と呼ばれる前面の車両がこの形式のみとなってしまった現在では、陳腐な車両と感じる面もあるかもしれません。

また順次廃車されることを期待…とありますが、5000形は順次と言うよりも今後数年で急激に廃車される見込みですので、そちらの期待はあっけなく実現してしまうと思います。

こちらとしては、思い出が一つ消えていってしまい寂しい感じですが…
(ただ小田急も一企業ですので、コスト面や一般乗客へのサービスを考えると、妥当な選択かと思います)
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