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いすみ鉄道 キハ20 1303~旧型もどきの最新型気動車

2016-07-28 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では、小湊鐡道の観光列車「里山トロッコ」に関して取り上げましたが、その際には同列車の乗車整理券と共に「房総横断記念乗車券」の画像を掲載しています。

そのためMAKIKYUが小湊鐡道と共にいすみ鉄道にも乗車した事を推測された方も居られるかと思いますが、いすみ鉄道では昨年一般車両の代替が完了しています。

開業当初から活躍したレールバスに代わり、今日では新型気動車が活躍しており、一般車両は旧型で統一されている小湊鐡道とは対照的ですが、初期に導入された2両(いすみ300形)はメーカー標準仕様を踏襲した部分が多く、新型気動車の標準的な外観となっています。


しかしながらその後登場した2両(いすみ350形)は、いすみ鉄道は旧国鉄の旧型気動車を購入して動態保存状態で運行、大きな注目を集めている事もあってか、いすみ鉄道名物となっている「キハ52形」などの旧国鉄キハ20系列に酷似した前面形状で登場しています。

これだけでも相当な話題性を集める車両と言えますが、昨年レールバスを完全代替するために導入された1両は、塗装もいすみ鉄道標準塗装の菜の花を基調とした黄色系統ではなく、旧国鉄気動車を模したツートンカラーとなっています。


この車両は前面形状や塗装だけでなく、形式名も「キハ20 1303」名乗る程の徹底ぶりで、旧型もどきの「偽レトロ気動車」もここまで徹底するとは…と感じる程です。


形式名と塗装を除くと、いすみ350形(オールロングシート・トイレなし)との大きな差異はいすみ300形と同等の車内設備になった事(セミクロスシート・トイレ付き)が目立つ程度ですが、名物キハ52形がツートンカラーからタラコ色1色塗装(通称首都圏色)に塗り替えられ、一旦ツートンカラーが消滅したいすみ鉄道において、ツートンカラーが復活したのも注目点と言えます。


いすみ鉄道・小湊鐡道の両線が接続する上総中野駅では、丁度小湊鐡道の旧型気動車とも並び、昭和時代を再現した雰囲気とも感じるツートンカラーの車両同士が並ぶ姿をカメラに収める人物の姿が、何人も見受けられたものでした。

小湊鐡道の観光列車「里山トロッコ」は基本的に上総中野駅へは入線せず、隣駅・養老渓谷駅までの運行となっていますので、「偽レトロ」同士の並びが見られないのは少々残念な気もしますが、両者が並ぶとなればこれも面白いと思いますので、機会があるなら「里山トロッコ」の特別運行などにも期待したいものです。


またいすみ鉄道名物の旧型気動車は、MAKIKYUはキハ52形が運行開始してから間もない頃と、その後キハ28形を購入・運行開始して間もない頃に乗車していますが、キハ52形が現在の首都圏色に塗装変更されてからの乗車は、先月が初めてでした。

現在いすみ鉄道で活躍する首都圏色の気動車は、正真正銘の旧型気動車「キハ52」1両だけですが、キハ20系列を模した前面の黄色い気動車は先述の通り2両存在しています。

その内の1両を再塗装する際には首都圏色に塗り替え、ツートンカラーの「キハ20 1303」との2両運行を実現させるのも面白いのでは…と感じたものです。

新型気動車は車内収受式ワンマン運転(整理券方式)を導入しており、ドア配置はキハ20系列でもキハ20形やキハ52形ではなく、酷寒地仕様のキハ22形に近い形態ですので、仮に首都圏色に塗り替えた新型気動車1両の形式番号も旧国鉄風にするなら、「キハ22 2352」などを名乗った方が似合いそうな気もするのですが、こんな事を考えてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?



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