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新京成サンクスフェスタに出陣~ピンクの電車にも初乗車

2014-10-27 | 北総監獄

25日には千葉県を走る中小私鉄最大手の新京成電鉄が、くぬぎ山の車両基地で「新京成サンクスフェスタ」と称する車両基地公開イベントを開催し、新京成沿線やその近隣にお住まいの方をはじめ、首都圏各地にお住まいの方でこのイベントに足を運ばれた方も居られるかと思います。

MAKIKYUは仕事の関係で日頃不定休という状況ながらも、25日は丁度休みだった上に、新京成沿線からさほど遠くない所に所用があった事もあり、所用の序にこのイベントへも出陣したものでした。

新京成は6月に新シンボルマークやスローガン、コーポレートカラーを制定し、翌7月に新コーポレートカラーを採用した新塗装車両(以下ピンクの電車と記します)の登場を発表、そして8月にはピンクの電車の第1陣が登場しています。

今後約4年間の予定で鉄道線の在籍車両全車の塗装変更を行う事になっており、今までの新京成電車とは大きく雰囲気の異なる装いは、賛否両論が出ている様ですが、余り他では見かけない装いと感じ、独創性という観点では比較的評価できる気がします。

MAKIKYUは日頃神奈川県内を拠点としているだけあり、最近では新京成電車を利用する機会も年に数度程度、ピンクの電車が登場してからは、25日が初めての利用という状況でした。

25日にくぬぎ山へ向かう際には、松戸から新京成電車を利用したのですが、某知人から松戸にピンクの電車が向かっているとの情報(情報提供ありがとうございます!)を頂き、丁度良いタイミングでやって来た「ピンクの電車」に乗車し、くぬぎ山へ向かったものでした。


乗車した新塗装車両は主力の8800形、ピンクの電車は他に8900系も登場しています。

8800系の登場当時は、同時期の大手私鉄車両ですらまだ採用例が少なかったVVVFインバーター制御を採用した事など、中小私鉄にしてはかなりの意欲作としても注目され、経年の割にはさほど古さを感じさせない車両という気がします。


最近の塗装変更以外にも編成組み換え(元々は8両編成で登場していますが、現在は全て6両編成です)をはじめ、自動放送やLED文字案内装置の追設、一部編成の客ドア交換など、よく見ると色々な所で手が加わり、登場時とは差異が幾つも…という状況です。


ただ新塗装への変更が行われても、これに伴う内装へのテコ入れは行われていない様に見受けられ、また新シンボルマークが制定され、車両側面の車両番号プレートが交換されても、まだ社名と同様に「如何にも某大手私鉄の系列会社」という雰囲気の社紋が残存しているのは少々意外と感じたものでした。
(イメージチェンジを図るのであれば、この社紋こそ新シンボルマークに変えた方が…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?)


初めて乗車したピンクの電車をくぬぎ山で下車した後は、イベント開催会場へ向かい、目玉の車両展示撮影をはじめ、基地内展示や物販などを見て回ったものでしたが、車両展示では8800系と8900系の新塗装車(ピンクの電車)も展示されたものの、現有4形式が新旧順に並べられた事もあり、ピンクの電車を綺麗に撮影するには不向きな状況だったのは少々惜しいと感じたものでした。
(新塗装車は日頃営業運転に充当されるほか、今後数を増やす事は確実な情勢ですので、逆に期間限定となる新シンボルマーク付き旧塗装を撮影するチャンスと捉える向きもあるかと思います)

 
また各形式1編成ずつの4編成並び以外にも、その脇に留置された車両はたまたま異なる装いの車両ばかりと言う状況で、これらを含めた塗装変更過渡期の並びは結構壮観なものでした。


この車両展示は会場内だけでなく、反対側も逆光ながら会場外から並びを撮影できる状況になっており、この非公式裏撮影会(?)にも出向く人物はボチボチ見受けられたものの、会場内の撮影会場に比べれば雲泥の差という状況でした。

 
旅客営業に供される車両の展示撮影以外では、保守用車が動く姿(意外と俊敏な印象でした)を見る事が出来たのをはじめ、基地公開らしい車内放送体験や運転席での記念撮影なども結構賑わっており、ミニ列車運行では旧塗装の8900系や旧タイプ駅名票の姿も見受けられたものでしたが、こちらは今後のイベント時に新塗装・タイプへ改められるのかも気になる所です。

会場の制約もあってか物販に関しては控えめな印象があり、大手私鉄に関しては親会社を除くと皆無という状況でしたが、同じ千葉県内の中小私鉄である銚子電気鉄道では、通常は現地でしか発売していない名物ぬれ煎餅の「はねだし」を発売しており、出先への手土産として購入したものでした。


また新京成電鉄は近年分社化したものの、路線バスも沿線を中心に運行しており、会場入口付近には松戸新京成バスの旧塗装中型ノンステップバス(エルガミオ)が1台展示されていましたが、このバスは車両側面に求人広告が何枚も貼られており、展示と求人のどちらが主目的なのか…と感じる程の状況でした。

新京成バスグループは、営業所毎に別々の会社となっており、それぞれが独自塗装のバスを走らせていますが、会場内に居た新京成バス関係者から伺った話では、路線バスを現段階で旧塗装車の塗装を変更したり、新シンボルカラーを採用した車両の導入予定はないとの事でした。
(仮に新シンボルカラーを今後新京成バスグループの塗装として採用した場合、旧塗装と各社の新塗装、系列会社から移籍した車両の簡易塗装変更車(2代前の塗装に酷似)と合わせ、凄まじい状況になってしまいます)←神奈川県西部や静岡県東部の某大手私鉄グループに属するバス事業者の中には、どの塗装が標準塗装なのか分からない状況になっている所もありますが…

新京成電車に関しては、その気になれば何時でも足を運べる所であるものの、現段階で他社からの直通車両や優等列車の運行もなく、沿線は専らベッドタウンでやや地味な印象である事も災いしてか、所用でもない限り余所者が利用する機会は余り…という状況です。

そのため現行旧塗装(特に京成直通車に施された塗装)は意外と撮影していない有様で、旧塗装+新シンボルマークという過渡期の組み合わせも見れる期間は限られますので、そう遠くない内に沿線でじっくりと撮影も…と感じたものでした。

(お断り)新京成電車は北総監獄(千葉ニュータウン)から比較的近い地域を走る路線である上に、以前首都圏の辺境・北総監獄を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)と相互直通運転を行っていた時期もあり、現在でも途中駅で接続するなど、「開発を止めた某鉄道」とも深い関わりがある路線である事に鑑み、この記事は「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。