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光祐高速で活躍する起亜GRANBIRD~市外バスながらも車内の座席は…

2014-10-11 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、韓国全羅南道・宝城(Boseong)郡を走る郡内バスに関して取り上げましたが、MAKIKYUが6月に宝城を訪問した際には、郡内バスには乗車していないものの、同じターミナルを発着する市外バスに乗車したものでした。

市外バスは日本の感覚で言えば、高速バスの一種に該当しますが、一般道路を走り近隣都市との足として使われる路線も多く、乗車券も座席指定ではなく、座席定員制の路線が大半を占めています。


とはいえ日本の座席定員制高速バスとは異なり、整理券方式や車内発券ではありませんので、大半が乗車前に乗車券を購入する必要があり、写真はMAKIKYUが宝城から市外バスに乗車する際に購入した券売機発券乗車券ですが、この乗車券は乗車時回収となります。
(韓国の市外バス乗車券は、基本的にバスターミナルが発売しているもので、時間指定のない乗車券の場合、行先と種別が券面通りであれば、運行事業者は特に気にする事はなく通用します)

「大半が高速道路を運行」「座席は指定制」で、長距離運行となる路線が多く、4列席車と共に3列席車運行による優等バスを走らせる事で、設備・料金などで差別化を図っている路線も多い「高速バス」に比べると、市外バスは庶民的な存在です。

韓国内の遠距離移動では鉄道を使う事が多いMAKIKYUは、高速バスへの乗車こそ指の数も…という状況ながら、市外バスは韓国訪問時には大抵数回程度は乗車しています。
(中には滞在日数や訪問都市が限られ、全く市外バスを利用しない時もあるのですが…)

そのため市外バスは地方の都市間移動などで、MAKIKYUの利用回数は既に2桁に達しており、錦湖(Kumho)アシアナグループに属し、高速・市外バスの最大手「錦湖高速」をはじめ、幾つもの事業者が運行する市外バスに乗車しているのですが、全南の市外・高速バスは錦湖高速のシェアが大きく、宝城から乗車する市外バスも同社のバスに当たるのでは…と予想していました。

MAKIKYUが乗車した市外バスは、順天(Suncheon)方面から宝城を経由し、木浦(Mokpo)へ向かう路線で、乗車区間はその途中の一部区間となる宝城~長興(Jangfueng)でしたが、この路線は錦湖高速による運行もあるものの、MAKIKYUが6月に乗車した便は同社と共同運行を行っている光祐(Gwangu)高速による運行でした。

 
充当車両は起亜GRANBIRDで、MAKIKYUは以前中央(Jungan)高速の優等高速バスに乗車した際にも、この車種に当たっているのですが、市外バスながらも優等高速と同様の3列席車でした。


この市外バスは豪華な設備ながらも、優等高速バスの様な割増運賃適用ではなく、4列席車と同一運賃で乗車できます。

MAKIKYUは以前にも、韓国内の他地域を走る市外バスで3列席車が充当されている姿を目撃した事はありましたが、実際に市外バスで3列席車に乗車したのは初めてで、乗り得車両に当たったと感じたものでした。

公共交通の運賃が全般的に割安な韓国だけあり、地方でこれだけの車両に乗車しても、運賃は日本円相当額で300円に満たないのは、天井知らずと言っても過言ではない程次々と運賃が跳ね上がる、日本の一部事業者が運行する地方路線バスなどとは大違いです。

ただ長興は宝城から所要30分程度の隣町ですので、隣町まで移動するだけにも関わらず、これだけの車両に当たると少々勿体無く、もっと長距離を長い時間かけて移動する時に…とも感じたものでした。

また韓国の都市間バスは、この市外バスは勿論、片道400km超えの長大路線を走る高速バス車両でも、トイレ付き車両は皆無の状況(長時間運行路線ではトイレ休憩もあり、市外バスでは途中停車地のターミナルでトイレに立ち寄る事が可能な場合も多いのですが…)で、韓国の食べ物は辛い物や塩辛い物が多く、水を飲む事も多くなる事を踏まえると、食後の長時間乗車はなるべく控えたいと感じる状況は、今後改善される事を願いたいと感じるものですが…