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宝城を走る郡内バス~茶園で有名な土地らしく…

2014-10-04 | バス[大韓民国]

先日「MAKIKYUのページ」では、KORAILの南道海洋観光列車「S-train」に関して取り上げましたが、MAKIKYUが釜山発のS-trainに終点の宝城(Boseong)駅まで乗車した後は、駅から西へ向かって道なりに10分程歩いたバスターミナルへ向かったものでした。
(宝城駅は列車運行本数も少ない慶全線の途中駅ですので、S-trainで終点の宝城まで乗車した場合、すぐに他の列車に乗り継ぐ事はできません)


宝城郡は地方の田舎町と言う事もあり、町自体も規模はさほど大きくなく、バスターミナルも韓国にしては小規模な部類ですが、背後に巨大なコンクリートの塊と言っても過言ではないマンション(韓国ではこれをアパートと称しています)が建っている姿は、日本の田舎町では余り見られず、韓国らしい光景と言えます。

バス大国の韓国では、中規模以上の都市だとバスターミナルが複数存在する事も当り前ですが、宝城のバスターミナルからは、近隣都市へ向かう市外バスと、宝城郡内を走る郡内バスの双方が同一のターミナルから発着しており、市外バスと郡内バスを乗継利用する場合には便利です。


このターミナルは郡内バスの拠点にもなっている事から、折り返し待機などで停車している郡内バスの姿を何台も見る事ができ、茶園で有名な土地らしく、茶を連想させる色彩となっていながらも、近年流行のありふれた単色塗装でない辺りは、好感を感じるものです。


この郡内バスは地方都市らしく、日本流に言えば「大型ショート」とも言える車長がやや短めの車両が主流を占めており、それも大宇製ばかり目撃したものでしたが、日本の同規模都市に比べれば、車両の大きさや運行本数などは上等と感じたものでした。


主流の大宇製大型ショート車も年式は結構幅があり、中には新鋭車両の姿も見られたものでしたが、バリアフリーに関しては今後の課題と感じる状況でした。
(韓国も近年はノンステップ車も増えているのですが、大都市圏や地方基幹都市向けの大型車ばかりで、地方ローカル輸送向けの大型ショートや中型車に関しては、今後の新車種設定が望まれる所です)


また主流の大型ショート車に混じり、地方の市内・郡内バスではまだ比率的には少数派のマイクロバスが活躍する姿も見られたものでした。

韓国も日本と同様に、今後地方を走る路線バスではダウンサイズ化も進行すると思いますが、ドア配置などを見るとワンマン路線車としての使い勝手は今一歩と感じる所で、今後マイクロバスによる市内・郡内バス運行が増える様であれば、これらの用途を考慮した車種が出てきても…と感じたものでした。
(日本では日野ポンチョの様な路線バス用車種でなくても、三菱ローザが扉位置などを工夫し、路線バスとしての使い勝手を考慮した造りになっていますので…)

この宝城郡内バスは、有名な茶園へ向かう路線もあり、時間に余裕があればローカルバス乗車も兼ねて、宝城観光も…と感じたものでしたが、MAKIKYUはスケジュールの関係で、すぐに市外バスに乗車しなければならず、6月の宝城訪問では撮影だけで乗車できなかったのは、少々惜しいものでした。

その代わり宝城から市外バスに乗車した後は、他都市で郡内バスに乗車する機会もあり、宝城から乗車した市外バスと、その後に乗り継いだ郡内バスに関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。