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阪急電鉄 1300系電車~京都線用の最新型車両

2014-10-09 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]

先日「MAKIKYUのページ」では、開業50周年を迎えた東海道新幹線に関する記事を公開し、その中で阪急京都線に関しても若干触れていますが、先月MAKIKYUが阪急京都線に乗車した際には、最新型車両・1300系にも初めて乗車する機会がありました。


1300系は今年春に運行を開始したばかりですが、既に複数編成が稼動しており、今後の増備計画もあるなど、一時車両代替が滞っていた阪急電鉄も最近は結構…と感じる状況で、このペースで増備が進むと現在廃車が進行している最古参2300系の全廃も近い内に…と感じます。
(首都圏の感覚であれば、7300系が廃車になっても不思議ではない位ですが、京都線で同系は中堅格的存在、2300系と7300系の間に3300系や5300系と言った決して新しいとは言い難い車両が存在し、主力を占めていますが、手入れの良さもあって近年更新した車両などは、下手な新車よりもずっと程度が良いと感じる辺りはさすが阪急です)

1300系は現在8両固定編成のみの導入で、運行開始当日には新車導入記念のお披露目も兼ねて特急にも充当された様ですが、特急の大半は女性専用車を設定(平日ダイヤ運行日のみ)したクロスシート車・9300系による運行が大半を占めています。


オールロングシート車という事もあってか、準急や普通での運用が大半を占めており、MAKIKYUが乗車した際も準急への充当でした。

今までの車両と同様に、京都線車両は神宝線車両と電気品メーカーが異なる慣例を踏襲している事もあってか、1000系とは走行音が異なるのが大きな違いと感じ、車体寸法なども異なっている様ですが、鉄道ファンではない一般客が両者を乗り比べたら、両者の差異を感じる事は殆どないだろう…と感じたものでした。


8両固定編成の阪急電車では久々の両先頭車付随車・電動車を中間に配した編成となっている事や、行先と種別を一つにまとめた側面フルカラーLED表示、車内ドア上に設置された細長いLCDモニターやグローブ付き蛍光灯に近い見付けの棒状LEDによる車内照明なども、1000系と同様の特徴と言えます。


以前宝塚線で1000系に乗車した時と同様に、9000系列に比べるとやや簡素な車両と感じたものですが、マルーンの装いだけでなく木目調の内装や、適度な軟らかさを誇りながらも安定感があり、手触りの良いのオリーブグリーン色モケットの座席など、阪急電車の良き伝統は踏襲されています。

転換式クロスシートを装備し、2重天井+間接照明を採用した9300系は、一般車両にしては豪華過ぎると言っても過言ではない車両ですので、1300系も9300系に比べるとシンプルな車両ながら、一般車両しての設備や居住性は、近年各地で登場している新型車両の中ではかなり上等なレベルに属すかと思います。

同じ線路幅で似た様な規格の電車を走らせている鉄道でも、MAKIKYUが身を置く首都圏の路線で最近登場している車両は…と感じ、他路線との競合や土地柄も、車両の質に大きく影響する事を改めて痛感させられたものです。

一部では軟らかい座席で近隣他社と差別化を図っていると評されている首都圏標準軌某大手私鉄も、個人的にはこの路線で最近増殖している安定感を欠いた「ブカブカした感触の座席」は頂けず、これならまだ某アルミ車製造メーカーが近年製造した車両で、余り高評価を聞かない」や「板切れ」などと評される座席(これも個人的には余り長時間乗車したいとは思わないのですが…)の方がまだマシと感じています。

首都圏標準軌某大手私鉄も単に座席を軟らかくするのではなく、軟らかい座席で快適さを追求するなら阪急の座席を見習って…と感じたもので、車両のデザインや内装なども運賃の違いも考慮すれば尚更…と感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?