MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

JR東日本 E217系更新車~ラインカラーと下回りには変化が見られますが…

2008-04-25 | 鉄道[首都圏・JR]

 

昨日MAKIKYUは横浜市内で横須賀線(正式には東海道線の一部区間ですが…)に乗車する機会があり、その際には最近走り始めたE217系更新車に乗車する機会がありましたので、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。

この車両は1994年から走り始め、「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の元祖で、京浜東北線などで活躍する通勤車両の近郊型バージョンとも言えます。

この形式は専ら横須賀・総武快速線と、総武快速線から直通する房総方面各線で運用されていますが、その後の他線区への近郊型車両の増備は、「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の代表格とも言え、通勤・近郊型の双方で同一形式を名乗る形式に移行していますので、実質的にほぼ横須賀・総武快速線限定の車両と言っても過言ではなく、例外は近年東海道線に転属した数本(これは東海道線でも希少な存在です)が存在するのみです。

また「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」だけあって、製造コストを極限に切り詰めている事もあり、耐久性に難がある事もあって、特に酷使が祟って近年車両トラブルも続出している、京浜東北線を走るこのタイプの元祖とも言える車両は、平成生まれ・VVVFインバーター制御の新製ステンレス車にも関わらず、早くも廃車・解体という異例の状況になっています。
(JR線上ではこの車両によって置き換えられた103系と呼ばれる旧国鉄時代の経年車が、今でも更新されて走り回っている線区も存在し、まだ暫く活躍が見られそうな状況ですが…)

しかし京浜東北線以外で活躍する「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」に関しては、京浜東北線に比べれば使用条件も多少は良いのか、或いは京浜東北線の車両より後に製造され、多少は構造的に改良された事もあるのか、一定年数を経た車両を更新してまだ暫くは使う方針の様で、E217系では最近になって更新工事が開始されています。

この更新工事を施工した車両では、外観も帯色の色合いが変わり、窓上部分の塗り分けが簡素化されていますが、経年劣化した電気品などの下回りを更新した事もあって、走行音も変化しています。
(走行音は若干改善されたという程度で、一般客の立場からすればさほど変化を感じられないかもしれません)

現在まだ大多数を占める未更新車との併結も日常茶飯事といった状況ですので、基本11両と増結4両で両者が併結している編成では、その違いは一目瞭然で、まだ更新編成の数が少ないだけに注目を集めており、MAKIKYUが横浜駅でこの記事で用いている写真を撮影した際にも、他にこの車両を目当てに撮影している方が見られる状況でした。

更新工事に伴って、自動放送装置の設置なども行われた模様(MAKIKYUが乗車した際は、上総一ノ宮行きで後4両が未更新車だった事も影響しているのか、通常通り車掌の肉声放送でしたので、確認は出来ていません)ですが、やたらと薄暗く簡素に感じる「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」の標準仕様とも言える内装をはじめ、「とりあえず付けました」という程度の貧相な感が否めない、ドア上にある6文字表示のLED表示装置(次駅名を漢字・RO-MAJI・カタカナで表示するのみ)なども相変わらずで、客室設備は従前と何ら変化が見られない状況でした。
(ただグリーン車はこの更新工事とは別件で、近年座席のモケット交換などが行われていますが…)

また近年更新工事を行った車両をはじめ、更新工事などを伴わずとも菱形→シングルアーム形へ交換される事が多いパンタグラフや、行先表示の字幕or3色LED→フルカラーLEDへの交換なども行われておらず、それどころか更新直後にも関わらず、特に「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」では良く見られる車体の歪なども散見される状況でしたので、「車両をもう少し使い続ける為に最小限必要な工事を行っただけ」と言っても過言ではない状況です。

そのため運用面での改善のみで、乗客側の立場からすると何らサービス面での向上にはつながっていないも言えますので、更新されたばかりの車両とは言っても、乗車した際にはあまり有り難味を感じない車両ですが、この傾向はやはり近年下回りを取り替えた常磐線のE501系(5両編成)や、武蔵野線で活躍する205系5000番台などにも見られます。

首都圏私鉄やJR他社などでは、それなりの更新工事を施工する際には、同時に客室設備の改善なども行われるのが通例ですし、特に「某社レンズ付きフィルムによく似た名称で呼ばれる事が多い電車」は客室設備のレベルも全体的に芳しくない印象があります(最近の新造車は若干改善傾向がありますが…)ので、JR某社が行っているN○0工事を…とまでは言わずとも、もう少し何とかならないものかと感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
(まああまり老朽車ばかりがゴロゴロするのも困りモノですので、車両数が多いだけに割り切っている部分もあるのでしょうが…)

写真は横浜駅を発車するE217系更新車と、更新/未更新車が併結している基本/増結編成の連結部分です。