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京阪3000系電車~この形式を名乗る今の姿も…

2008-04-16 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]

先日MAKIKYUが関西を訪れた際には、存阪大手私鉄5社の一つに数えられる京阪電車にも乗車しましたが、先日の旅行で乗車する機会こそなかったものの、同線の珍車として知られる車両に、3000系と呼ばれる特急用車両があります。

この車両は昭和40年代に製造された特急用の2扉車で、特別料金を徴収しない車両としてはかなりのハイグレードを誇る事で知られていますが、その後8000系車両の導入などによって順次京阪線上から退役し、現在は廃車解体となった車両や、富山地方鉄道や大井川鉄道で再活躍(車体のみですが…)している車両も多数存在しています。

とはいえ1編成(これも組替などを重ねており、現状では1編成として運用されていますが、かつての同系は3~4両編成を2編成連結して運用していましたので、この言い方は微妙ですが…)8両だけは、特急用の主力車両・8000系に混じって今でも活躍し、2階建て車両も組み込むなど、同系全盛期とは大きく異なり、グレードも8000系と同レベルに改められているものの、今でも京阪電車の花形として活躍する姿を見る事が出来ます。

しかしながら来る10月に開業予定の中之島線開通に伴い、導入される新型車両は3000系を名乗る事から、現在は運用上8000系とほぼ同等といえ、一本だけが活躍する現行の3000系は、8000系に編入される事になっており、3000系として活躍する姿は、まもなく見納めとなります。

また中之島線用に導入される新型車両・3000系は、外観・内装共に既存の京阪電車とは大きく異なるものとなっており、そのグレードも一見した限りでは、京阪間で競合する阪急の最新型車両・9300系や、JR西日本の最新型通勤車両・321系などに劣らぬ出来栄えとなっている模様で、最近低コスト形の車両ばかりが増えるエリアに身を置くものとしては、羨ましい限りと感じてしまいます。

ただ中之島線開通や、それに伴う新型車両3000系導入と共に、ダイヤが大きく変わる(中之島線~京都方面直通の快速急行設定などが発表されています)だけでなく、従来車も順次塗装変更となり、今の姿もあと数年で見納めとなってしまいますので、今後の京阪電車の更なる発展に期待する一方、今の姿も早めに収めておきたいもので、今度8000系に編入される3000系にもし新塗装が施されると、どんなものだろうかと気になるものです。
(まあ京阪に残存する3000系が装いを改めたとしても、大井川鉄道に移籍した車両で往時を偲ぶ事は出来ますが…)

なお京阪電車の新形式・3000系や従来車両の塗装変更、中之島線開業に伴う新種別設定などに関しては、京阪電気鉄道HPで情報が公開されています。(同社HPはこちらをクリック)

写真は先日樟葉駅を利用した際に撮影した、特急で活躍する3000系です。