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大仁フェリー~韓国・仁川と中国・大連を結ぶ国際フェリー

2006-08-08 | 船舶[海外関連]

今日MAKIKYUは韓国を離れ、今度は中国へ…

以前にもMAKIKYUは中国に一度行った事があり、その際は韓国からフェリーで行ったのですが今回もまた同じ経路、その航路が今日紹介する大仁[DA-IN]フェリーです。

「大仁」とは中国・遼寧Liaoning省の大連Dalian市と、韓国・仁川Incheon広域市の地名から一文字ずつ取った言葉で、このフェリーはその名の通り両市間を運行しています。

運行本数は週3日、つまり一艘の船が夕方出港して目的地に翌日午前中に到着、また夕方出港というダイヤが組まれて一日のみお休み、というダイヤが組まれており、運賃は等級によって異なりますが、2等の場合は片道115000W(昨年の場合で、現在は原油高による付加金が別途追加)となっています。

大連を発着する唯一の定期国際旅客航路ですので、もっと利用されても…と思いますが、乗客の大半は韓国と中国の方々で、日本人の姿を見かけることはあまりない気がします。
(MAKIKYUが話した事のある人で大仁フェリー乗船経験者は1名のみ、存在すら知らない方も多い様です)

韓国~中国間の航路はこの大仁フェリー以外にも多数あり、韓国側はソウルから近い(地下鉄直通のKORAIL電鉄線で約1時間)の仁川港が大半を占めます(中には平澤Pyeogtaekなどを発着する航路もあります)が、仁川港は国際航路のターミナルが2箇所あり、どちらも東仁川駅からバス利用(幾つかの他駅からも可能です)となりますが、大仁フェリーは第1旅客?ー?ナル(沿岸埠頭)となりますので注意が必要です。

中国側は大連以外に遼寧省の丹東Dandongや山東Shantong半島の煙台Yantai、威海Weihai、青島Qindaoなど黄海Hwanhae/Huanhaiを挟んで比較的近い場所を発着する航路が多く、これらは概ね週に3便程度運行されていますが、この他にも天津Tianjinや秦皇島Qinhuandaoなど数多くの都市へのフェリーが運航されていますが、日本~韓国間の様な高速船は運航されておらず、船中で最低1泊を越さなければならないのは難点です。

ただ韓国~中国間の航路(フェリー)は韓国からに限らず、日本からでも中国を訪れるには有効な手段である事は確かで、韓国と中国を一挙に楽しみたい方や、飛行機での旅行は…という方には特にオススメです。

また他のフェリー会社は分りませんが、大仁フェリーのソウル本社(HPに電話番号記載あり)には日本語を話せる社員の方も居り(時々不在の事がありますので、その際は再度日を改めれば何とかなると思います)、韓国語・中国語・英語のいずれも話せないという方でも比較的容易に予約可能(外国人の場合は、運賃も当日ターミナル払いで平気です)ですので、中国まで行きたい(中国へ飛ぶ訳ではなく)という方は是非利用されてみては如何でしょうか?


ちなみに大仁フェリーのHP(公式)はこちらです↓
http://www.dainferry.co.kr/
(この記事を見て興味が…という方は是非アクセス!)


画像は大連港に停泊中の大仁フェリー・パナマ船籍ですが、かつては日本で使われていた船の様です。