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中国鉄路乗車記:瀋丹線の慢車(6637・6639・6624次)

2006-08-10 | 鉄道[中華人民共和国]

 

(この記事は乗車日にあわせた過去ログ投稿です)

MAKIKYUが8月10日に瀋陽から歪頭山へ出向いた際、瀋丹線の列車(慢車)を3回程利用しましたが、その際の乗車記を記させて頂きます。

乗車列車・乗車区間は以下の通りで、各列車とも乗車券は無座でしたが、これは立席と言う訳ではなく、単に座席が指定されていないだけ(全車自由席)です。

6637次 瀋陽→歪頭山 1号車 YZ22 336600
6639次 歪頭山→本渓 8号車 YZ22 334528
6624次 本渓→瀋陽北 6号車 YZ22B 340618

列車編成は6637次が10両、6639次が12両程度の編成で全て緑色の旧型客車(YZ22)、6624次は少々変わった編成で、その事は後述します。

まず6637次ですが、瀋陽出発時から音楽が車内に流れ(中国鉄路では一般的です)、出発すると複雑な配線の線路をゆっくりと走っていく様は、まるで「世界の車窓から」そのものの様な感じでした。ただ車内は冷房どころか扇風機すらないので、動き出すまでは暑くて仕方がありません。

動き出すとさほど不快ではないのですが、それでも車内では短パン一丁で上は裸という物凄い格好の乗客も多数居り、生活感があって庶民的といえばそれまでですが、車内では禁煙にも関わらずタバコを客室で人目も気にせずに吸い出すものも多数、最も格下の種別に該当する列車というだけあって乗客の客層やマナーはお世辞にも良いとは言えません。(これも特快や快速の新型空調車ですと、運賃も割高なだけあって大分良いのですが…)

ただこんなローカル列車でも車内販売が巡回しているのは中国の凄い所で、最近では特急列車でも車内販売なし、挙句の果てには車掌すら乗らない特急が走っている何処かの島国とは随分様相が異なります。

列車は瀋陽南駅(最初の停車駅)を過ぎると市街地を抜け、非電化複線の線路を走りますが、荒涼とした感じの風景は、どう考えても日本とは漂っている感じが違う印象を受けます。

6637次の下車駅・歪頭山の一つ手前の駅では10分以上停車し、ここで快速(この路線はこれも空調なしが殆どです)を退避。

この駅を出発すると程なく右手にボタ山が見え、ド田舎には場違いな感じの電化の線路(単線:歪頭山の専用線)が寄り添ってくると程なく歪頭山、物凄い田舎駅ですがMAKIKYUはここで一旦下車して専用線へ乗り換え、この専用線を乗車した後次の列車(6639次)へ乗車です。

(歪頭山の専用線に関しては、以下の記事を参照)
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/e/bae457421c8cefca989c10509206284e

ただ歪頭山駅では乗車券は20分前からしか発売しないらしく、事前に購入しようと思って駅舎を覗いたら窓口は閉まっていましたので、専用線へ乗車される方は要注意です。

歪頭山からは1時間後の6639次に乗車、こちらも6637次と似たような感じの列車ですが、運行時間帯の関係からか多少編成が長くなっているのが特徴です。
また列車のサボは行き先が先程の6637次とは異なるにも関わらず全く同じ物を使用しており、何処が行き先かよく分からない感じの代物(画像掲載)です。

また歪頭山では専用線からの乗換えで時間がないにも関わらず、この列車は駅舎側ではないホームを発着、乗車券の買い置きも出来ない歪頭山駅からの乗車では仕方が無いので近くに居た乗務員に購入を申し出ると、最後尾車両に乗務している列車長から購入するように指示され、最後尾車両で切符を購入、お陰で「列車硬座区段票」という面白い乗車券もGET(列車によってはコンピューター発券の場合もありますが、この列車では発券機ナシ)できましたが、本渓Benxiまでで3.5元徴収と1元の手数料が含まれていた様で、日本人の感覚からすれば大した事ではないのかもしれませんが、現地の物価感覚や本来の運賃を考えると随分なものです。

歪頭山を出て列車は本渓方向へ向かうと、少し先の駅から単線になり、またちょっとした山越えの様な感じなので、歪頭山までの間とは少々様子が異なる印象を受けます。

ただこの列車に乗車している途中で日が暮れてしまい、外は殆ど見えなくなってしまいましたが、外が完全に真っ暗に…と思う頃には終点の一つ手前・本渓湖駅で、ここを出ると街明かりが見えてきて、終点の本渓です。

この駅に到着した時間は19時30分過ぎ、列車はほぼ定刻通りの到着で、MAKIKYU はこれから瀋陽に引き返すのですが、駅前を見ても瀋陽へ行くバスは既に最終が出てしまったのか見当たらず、バスの案内所に訪ねても「今天没有」との事なので、駅周辺でゆっくりと食事を取ってから列車で帰る事に。

本渓駅はまあまあの規模といった感じの駅で、駅周辺には飲食店は多数あるので多少の時間潰しも困る事はなく、MAKIKYUは何処かで名前を聞いた事が…という老辺の蒸餃子を夕食としましたが、こちらの餃子は皮がやたらと分厚い上に、油が多いので直ぐに腹が膨れてしまい注文した2種類は食べきれず、一部は持ち帰りになる程の代物でした。この他にも駅から徒歩数分の範囲に中華は色々ありますし、中華に飽きた…という方はケンタッキーもあるので、これを利用するのも良いかもしれません。

ゆっくりと食事を済ませた後は本渓駅から瀋陽への帰路に就きますが、ホテルが瀋陽北駅近くにあり、瀋陽駅~瀋陽北駅間の路線バスも21時頃で終わってしまう(最終が意外と早い)ので、21時過ぎの北京行き(瀋陽駅は停車するものの、北駅へは行かない)はパスし、瀋陽北行きの最終・慢車6624次に乗車です。

この6624次は運行時間帯が悪い(瀋陽北到着は23時過ぎ)l事もあってか、編成は短めの8号車まで(4号車が欠車)で、それも2号車は硬臥(寝台車YW25B・しめきり)で1号車は荷物車、また6号車と3号車はオレンジ色のYZ22形空調改造車(空調は未使用)というちょっと変わった感じの編成でした。

MAKIKYUはYZ22の空調改造車への乗車は初めて、という事で6号車に乗車、見た目はボロながらも車内はそれなりに綺麗になっており、座席は相変わらずの狭さとはいえ車内はガラガラ、乗車時間も短いのでさほど苦にはなりませんでしたが、この車両は開閉可能な窓が片側3箇所程度しかなく、その上せっかくの空調は未使用なので、夜で涼しかったのは幸いというものの、昼間はどうなってしまうのか…という感じでした。

MAKIKYUはこんな感じで、歪頭山への訪問も兼ねて瀋陽近郊のローカル列車(慢車)に乗車しましたが、瀋陽近郊にはこの他にも中国にしては数多くのローカル列車が運行(日本とは比べモノにならないほど少ないですが…)され、これらの乗車券購入や乗車も比較的容易です。

混雑が激しくまた乗車券も購入し難い長距離列車で、空調なし旧型車両の硬座に乗り続けるのは苦痛以外の何物でもありませんが、短距離の慢車で1~2時間程度の乗車でしたら、こういったローカル列車への乗車も面白いもので、またここで取り上げた3列車は無座扱いとはいえ、大半の列車は乗車号車や座席が指定されてしまう中国鉄路において、任意の車両・座席に座れるのも魅力です。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も瀋陽周辺へ行かれる機会がありましたら、ローカル列車の小旅行を楽しまれては如何でしょうか?


大連市内交通の変動

2006-08-10 | バス[中華人民共和国]
現在瀋陽にいるMAKIKYUですが、中国入国後に大連市内を廻っていた所、市内交通に随分な変動が…(MAKIKYUは昨年も大連を訪問しています)

大きな変動が見られたのは101路(大連唯一のトロリーバス)と201路(大連に3本ある路面電車の一つで、大連駅から西へ向かう路線:3路線の中で最も中国的?)です。

まず101路ですが、こちらは古参格の2両連結トロリーバスがゴロゴロ走っている路線ですが、「試車」という札を掲出した新型の単車(黄色)を発見。まだ営業には入っていないような感じでしたが、近い内に大きな動きがありそうで、この他2両連結の新型らしき車両も遠巻きながら一度だけ確認しています。

こうなるとお世辞にも快適とは言えなくても、なかなか良い感じの旧型群が取り替えられるのもそう遠くないかもしれませんが、違った見方をすれば一般のディーゼル車へ置き換えられずにトロリーバスが残存するという事で、ある意味喜ばしい事かもしれません。

そして一番驚いたのが201路!こちらは何と電車ではなく汽車(中国語ではバスの事)に置き換えられてしまっており、牡丹Mudan製のワンステップバスが電停に我が物顔で出没、これには参らされました。

この201路の運行区間では随所で架線が外され、また一部区間では軌道も外されて道路を掘り返している有様で、これが電車廃止になってしまったのか、それとも近代化工事の一環として運休になっているのかは分かりませんが、この区間を乗車しようと思われている方は注意が必要で、良いと思われる点は大連駅到着時に電車よりも駅舎に近い所に停車する位です。(出発は電停)

また202路乗車狙いで大連駅から興工街へ行こうと思われている方は、アクセスに201路を使うよりも、101路トロリーバスで科技谷(錦城商城)へ出てから徒歩(電停1つ分ですので容易です)の方が面白いかもしれません。


写真は大連のトロリーバス101路試車(新型)・大連駅前で丁度遭遇しました。

遂に瀋陽まで

2006-08-10 | Weblog
現在旅行中のMAKIKYUですが、今度は韓国をフェリーで出国して大連へ、更にその後列車で瀋陽へ移動、遂にこんな所まで来てしまいました(注:飛んだわけではありません)…と言いたい所ですが、以前にも来た事があるので、さほど違和感を感じません。

ちなみに現在は東横イン(現状では唯一の海外店舗)からアクセスしており、ここのPCは日本語対応、久々にローマ字ではなく日本語入力が出来ます。

また一昨日・昨日(8日・9日)の旅程は以下の通りで、-が鉄道、=がバス、…が徒歩です。
(8日)
ソウル駅-九老Guro-(急行)-富平Bupyeong-(仁川地下鉄)-仁川ターミナル=(36番)=仁川港第一旅客ターミナル

その後大仁フェリーに乗船(船中泊)

(9日)
埠頭(大連港)=(706)=中山広場☆…民主路-(203)-大連駅☆=(101)=馬欄広場=(101)=科技谷(錦城広場)-(202)-黒石礁-(202)-興工街=(201)=大連駅

その後N119列車(快速:大連1656発)で瀋陽(瀋陽北駅)へ

2日間はこんな感じで移動しましたが、8日の仁川では以前乗車した東仁川駅以外の駅からのバスに乗車したいのと、仁川地下鉄にも…という事でこの様な経路に。

9日は専ら大連市内の行程ですが、以前訪れた事もあり、また余り適当なホテルが無い(オンシーズンで軒並み値上げ)と言う事もあり数時間の滞在ですませ、以前訪問した際に乗車できなかった101路(トロリーバス)乗車を主体に軽く廻る感じです。

☆は中山広場(中国銀行~両替)と大連駅(列車の乗車券購入)で、前者は40分程度、後者は30分弱待たされ、この有様は中国へ来た事を嫌でも実感させられますが、列車の乗車券は無事第一希望の当日N119次(硬座)が確保できたので良かったです。

大連の市内交通とN119次乗車記は別記事で掲載したいと思います。
また一部の方には中国行きの件を伝え、コメント自粛を要請しておりましたが、この記事をもって解禁と致します。

リンク先の追加に関して(060810)

2006-08-10 | Weblog
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「鉄道&バスのブログ」(日吉22系統様)

日吉駅ユーザーの日吉22系統様のサイトで、東急バスや鉄道に関して取り上げられています。まだスタートしたばかりのサイトですが、今後の発展が期待されます。

また「日吉22系統」様と同じ日吉にお住まいでハンドルが似ており、こちらのページからのリンク先になっている「日吉」様のサイト(日吉の空から)とお乗り間違えの無い様にご注意下さい。

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画像は日吉にちなんで・・・東急東横線を走る9000系、この車両は日吉駅でも頻繁に目にすることができます。