(写真は以前Beetleに乗船した際撮影したものです)
JRと聞くと、旧日本国有鉄道(国鉄)が1987年に分割民営化された組織である事は、現在日本に居られる方をはじめ、このページをご覧の方であれば海外の方でも大抵ご存知かと思いますが、JRを利用した旅行と聞くと、皆様はどの様な旅行を想像されるでしょうか?
まず考えられるのは鉄道(JR旅客会社線)を用いた旅行、そして高速バスや路線バス(JRバス)を利用した旅行が考えられると思いますが、JRの営業区域を考えると日本国内(本土各地)の旅行を想像されると思います。
その為JRで海外旅行に行く(JR駅の旅行センターで海外ツアーを購入するのは別です)と言うと、意外な顔をされる方も結構居られ(このページをご覧の方はご存知の方も多いと思いますが)、案外知名度が低いのが実情です。
(これは本州だけの話かも知れませんが、九州の方々だけでなく首都圏など東日本在住の方々にも是非オススメしたいものです)
その「JRで海外へ行く」交通手段が、今日取り上げるJR九州高速船「Beetle」で、現在はJR九州(九州旅客鉄道)から分社化されたJR九州高速船(昨年分社化)が、福岡市の博多港～韓国(大韓民国)・釜山[Busan]間を運行しています。
福岡～釜山間は僅か200㎞強(福岡からだと大阪でも500㎞以上、東京だと1000㎞を超えます)、最高時速80㎞/hを超えるこの高速船(ジェットフォイル)では3時間足らずで、この船に乗って日韓間を移動するなら嫌でも両国の近さを実感でき、海外へ船で旅したいけど時間が…という方でも手頃に利用できます。
ちなみにこの「Beetle」は最近韓国の会社が運航する高速船「Kobee」とも共同運航を実施し、両社でダイヤ調整などを行い更に利用しやすくなり、現在では繁忙期に両社合わせて最大9便(閑散期でも4～5便)が運航される日本一の国際航路にまで成長、日本からの船舶での出国者数も現在は博多港がNo,1になる程の盛況ぶりです。
運賃も片道13000円(日本国内発券)をはじめ、各種の割引運賃が設定されていますので、片道当り4桁円で海外まで行ける場合もあり、最近福岡辺りでは釜山日帰り5000円ツアー(MAKIKYUはこれに参加する気はありませんが…)まである様です。
現にMAKIKYUもナイスゴーイングカード(JR九州の年会費500円の若者向け会員制度で、30歳以下なら誰でも入れます)の会員割引(出発日や有効期間に制約有り)で往復2万円以下で利用した事もあります。
また日韓共同きっぷ(JR+Beetle+韓国鉄道)やKOREA RAIL & BEETLE PASS(Beetleの往復+韓国鉄道乗り放題)といった鉄道とセットになった乗車券類も販売されており、MAKIKYUも日韓共同きっぷを利用した事がありますが、これらを活用して韓国まで行けば、MAKIKYUの様な飛行機嫌いでも気兼ねなく韓国旅行が楽しめます。
使用されている船舶(ジェットフォイル)も現在4艘ありますが、7月に1艘のリニューアル&グリーン席設置が完了、JR九州ではお馴染みの水戸岡氏によるデザインらしく、また来年には全ての船がリニューアル完了との事で、今後更に快適な船旅が期待出来そうです。
こんな事を書いているMAKIKYUも実は…今日博多港を出航するBeetleに乗船して釜山へ、今回は日韓共同きっぷ利用で大陸の鉄道を思う存分堪能して来ようと言う次第ですが、海外へ出国する際はMAKIKYUはいつもBeetle、未だに他の交通機関を用いて日本を出国した事がありません。
Beetleは海外は初めてという方をはじめ、韓国へまた行きたいと思われている方や、韓国に住んでいて日本へ旅行される方、韓国を越えて日中間を行き来される方など色々な方が乗船されますが、BeetleならMAKIKYUの様な大の飛行機嫌いをはじめ、どなたでも安心して気兼ねなく海外旅行を楽しめます。
皆様もこのBeetleで玄界灘を超えて、日常と一味違う世界へ旅されては如何でしょうか?
この記事を見て更に詳細な情報を…という方は、以下のページ(JR九州高速船HP)をご覧下さい。
http://www.jrbeetle.co.jp/
